【無理なく復職できる機会の一つに、夜勤専従、夜勤バイトがあります。しかも、高収入です。】
でも、乳幼児や就学前のお子さんを抱えるママ看護師さんはどうすればいいのでしょうか。「夜間子どもを預かってくれる人なんていない・・・」「旦那さんは仕事で疲れているから子どもの面倒なんて見てくれない・・・」
こんな悩みをお持ちのママ看護師さんに朗報です。なんと、働くママ看護師さんのために24時間預かり可能な院内保育施設のある病院があるのはご存知でしょうか。
この記事では、そんな働くママ看護師さんのための院内保育施設の事情をご紹介します。
【院内保育施設って?】
平成28年度の厚生労働省の調査※2では、院内保育施設は全国で2780か所あり、入所児童数は約56000人です。全国には、約8500近くの病院がありますから、3割以上の病院に保育施設が設置されているということになります。※3
院内保育施設とは、病院で働く医師や看護師など医療従事者の子どもを対象に保育を行う施設です。いわゆるベビーホテルと言われる無認可の託児所やベビールームなどとは異なります。※4
この院内保育施設は、平成27年度から始まった「子ども・子育て支援制度※5」の地域型保育事業のうちの事業所内保育事業に分類されています。それ以前からも院内に保育施設はありましたが、この制度の開始により整備が進み、利用が促進されてきました。
院内保育施設を利用できる対象者は施設毎に異なりますが、基本的には0歳児及び3歳児~就学前の児童の保育が可能です。働く意欲のあるママ看護師さんにとってまさにお助けとなる制度ではないでしょうか。
【夜勤バイトのママ看護師さんを応援する院内保育】
東京都を例にもう少し詳しく見てみましょう。都内の病院には155の院内保育施設があり、その設置や運営については、条例・規則に基づいた基準が定められています。
東京都福祉保健局のホームページには、院内保育施設の設置目的は「都内の病院及び診療所に従事する職員のために保育施設を運営する事業について助成し、医療従事者の離職防止及び再就業を促進する」と明示されています。※6
つまり、院内保育施設は、働くママ看護師さんのためにあると言っても過言ではありませんから、これを利用しない手はありません。特に、夜勤バイトのママ看護師さんにとっては、夜間に無認可のベビーホテルを利用する場合と比較しても、メリットが断然大きいことが分かります。
【夜勤バイトで院内保育施設(院内の託児所)のある病院を選ぶメリット】
メリット1:勤務する場所と託児所が近い
夜勤バイトのママ看護師さんが、院内の託児所を利用するメリットは、何といっても近いことです。何かあればすぐに駆け付けることもできますから、安心して仕事ができます。また、預けるとき・迎えに行くときも時間的なロスが少なくて済みます。
メリット2:保育料が一般の認可保育園と変わらない
厚生労働者からの院内保育施設の設置・運営に関する注意事項には、「利用者から保育料を徴収する場合は、保育内容に照らし、地域の他の施設に比べて著しく高額でないことと」とあります。※7ですから、保育料は一般の認可保育園とほぼ同じかそれ以下に設定されていることが多いようです。
メリット3:夜間も気兼ねなく安心して預けられる
夜勤専従・夜勤バイトの看護師さんを歓迎している病院では、24時間制の院内託児所を持つところが多くあります。家族や親族に夜間子どもを預けるのは、ちょっと・・・という方も、院内の託児所であれば気兼ねなく利用できます。
メリット4:病児・病後児保育が可能な保育室もある
院内託児所の中には、病児・病後児保育が可能なところあります。特に、夜勤専従・夜勤バイトは、急にシフトを交代するのが難しいので、病児・病後児を見てくれると本当に助かりますね。
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※1日本看護協会「日本の医療を救え ~看護職の健康と安全を守ることが患者の健康と安全を守る~」
※2厚生労働省「認可外保育施設現況取りまとめ」
※3東京都福祉保健局「認可外保育施設(ベビーホテル・その他)一覧の公開と利用する際の留意点」
※4東京都福祉保健局「認可外保育施設に関するQ&A」
※5内閣府「子ども・子育て支援制度」
※6東京都福祉保健局「病院内保育所運営事業について」
※7厚生労働省「従業員のために、事業所内に保育施設を設置・運営する 事業主の方へ」