ダブルワークで働く看護師さんは、電子カルテと紙カルテの違いにどう対応する?

OKマークの看護師

常勤先で電子カルテを使用していない看護師さんでも、ダブルワークの夜勤先で電子カルテを使用するケースがあります。
電子カルテを使ったことがない看護師さんにとっては「使いこなすのが難しそう」と感じてしまうかもしれません。

そこで今回は、電子カルテに苦手意識を持つ看護師さんに向け、電子カルテのメリットや利用経験のある看護師さんの本音などを解説します。
初めて電子カルテを利用することに不安を感じる看護師さんに向けた対策も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

電子カルテとは?

カルテを確認する医師と看護師

まずは電子カルテがどのようなものなのか、基礎知識から見ていきましょう。

看護師さんの業務効率化を図るのが目的

電子カルテは、看護記録や患者さんの検査データなどを従来の紙ではなく電子上で編集、管理するためのツールです
これまで別々に管理していたデータを一括管理できるため、業務の効率化につながります。

厚生労働省が令和2年に行った調査では、一般病院のうち57%が電子カルテを導入していることがわかりました。
平成20年に14.2%だったことを考えると、電子カルテの導入率は年々右肩上がりで、今後電子カルテを利用する機会が増える可能性が高いと言えます。

電子カルテ利用のメリット

電子カルテはメーカーごとに機能が異なりますが、一般的な電子カルテを利用するメリットは以下の通りです。

・必要な情報をリアルタイムで確認できる(検索機能)
・文章テンプレートや定型文が使える
・紙カルテのように直接書き込み可能な機能を持つものもある
・患者さんのデータの紐付けが簡単にできる

看護師さんの電子カルテに対する本音は?

便利な電子カルテですが、実際に使用する看護師さんはどのように感じているのでしょうか。
利用経験のある看護師さんの実際の声を見ていきましょう。

若年層には電子カルテが人気

電子カルテメーカーによる意識調査によると、20〜30代の看護師さんや医師の96%が「電子カルテを使いたい」と回答しています
入力の簡単さや文字のよみやすさがその理由です。また、給与や通勤の良さに続き、転職先を選ぶ際の一つのポイントになっているというデータもあります。

実際に電子カルテを利用した看護師さんの声

実際に電子カルテを利用した看護師さんの良い声と悪い声を確認しましょう。

【良い声】
・患者さんの悩みや問題を共有するのに役立つ
・リアルタイムで記録できるため、記録のための残業がなくなった
・リハセラピストなど他部門のカルテが見やすくなった
【悪い声】
・運用方法が決まっていないケースがある
・操作に慣れるまでに時間がかかる
・情報が多いと電子カルテの動きが遅くなったり固まったりする

初めての電子カルテ利用に不安を抱える看護師さんができること

最後に、初めて電子カルテを利用する看護師さんができる対策を紹介します。

研修や操作説明の場を利用する

電子カルテメーカーが操作説明の場を設けていたり、施設ごとで研修の場を設けていたりする場合があるので、積極的に参加しましょう
また、求職時に電子カルテの研修があるか、マニュアルが完備されているかなどを確認するのもおすすめです。

タイピングの練習やユーザー辞書機能を使う

紙カルテでの記録に慣れている看護師さんは、PCで記録をする際のタイピング速度に不安を抱える方も多くいらっしゃいます。
まずはキーボードを見ずにタイピングができるようになることを目指しましょう。
医療専門用語や看護電子カルテ入力に特化した練習ツールもあります。
またユーザー辞書機能は、よく使用する単語を登録しておけばタイピング時間の短縮につながり、入力がスムーズにできるようになるでしょう。

電子カルテの有無はコンサルタントに相談しよう

電子カルテの使用方法やシステムは、メーカーによって異なります。
電子機器が苦手な看護師さんは、看護師求人専門のコンサルタントに相談しておくと良いでしょう

また求人によってはナイトナースの求人詳細画面に、電子カルテのメーカー情報などを記載する求人も存在するので、確認してみてください。

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