夜勤看護師さんのためのおむつケアガイド

おむつかトイレで迷うイラスト

夜勤で働く看護師さんの悩みの一つとして「おむつ交換」を挙げる方も多いでしょう。おむつ交換の負担を減らすには、おむつの種類と特徴を把握して適切なものを選ぶことと、おむつの交換方法を把握しておくことが大切です。

患者さんの皮膚トラブルを減らすためにも、それぞれのおむつの特徴とおむつ交換のポイントをチェックしておきましょう。

夜勤の看護師さんが知っておくと役立つおむつの種類

悩む看護師

おむつには様々な形状があり、適した用途や吸収量などがそれぞれ異なります。複数種類のおむつを使い分ける病院・施設が多いため、それぞれのタイプを把握しておきましょう。

おむつの種類:フラットタイプ

平面的な形状で、おむつカバーとセットで使用します。自力でトイレに行くことができない寝たきりの患者さんに利用されるケースが多いでしょう。おむつ交換が簡単でコストも安い点から多くの病院や介護施設で使われています

おむつの種類:パンツタイプ

通常の下着と同じように履くタイプのおむつです。自力でトイレに行ける・介助があればトイレに行ける患者さんに使われます。外出時にも目立たない薄手タイプと、吸収量の多い厚手タイプがありますが、夜間など尿量が増える場合は、おむつパッドと併用すると安心です。

おむつの種類:テープタイプ高吸収ギャザー付き

仰臥位のまま交換でき、サイドをテープで固定するおむつです。
漏れ防止性能が高く、就寝時や長時間装着に適しているため、夜間のおむつとして多くの施設で導入されています。
高吸収・ギャザー付きの製品は交換回数を減らすことも可能ですが、コストは他のタイプよりもやや高くなります。

おむつの種類:センサー付きスマートおむつ

おむつに付けたセンサーで排泄を検知し、アプリで知らせるタイプのスマートおむつも広がっています。ナースコールに連携させることですぐにおむつを交換できるため、皮膚トラブルを避けると共に看護師側の手間も省くことができます。

夜勤におけるおむつケアの重要性

日勤と比較すると夜勤中のおむつ交換は回数が少なくなります。しかしその分、長時間装着することになるため、適切な交換のタイミングや正しい装着方法を把握していないと、皮膚トラブルや看護師の身体負担につながりやすいでしょう。

夜勤時のおむつ交換のポイント

おむつ交換は院内マニュアルや感染対策の手順に従い、必要物品をあらかじめ準備してから実施しましょう。

【おむつ交換に必要なもの(例)】

・使い捨て手袋
・エプロン
・替えのおむつ
・トイレットペーパー・おしりふき
・ゴミ袋
・洗浄用ボトル(陰部の洗浄用)
・石鹸

【おむつ交換の手順(例)】

1.患者さんの同意を得た上でカーテン等を引く(プライバシーに配慮)
2.手袋をして着用中のおむつを外し、排泄物や皮膚の状態を確認
3.陰部の清拭、必要に応じて洗浄
4.使用済みのおむつを内側にまるめ、患者さんを側臥位にして臀部を清拭
5.汚れたおむつを外してゴミ袋に捨てる
6.手袋を交換し、新しいおむつを装着(側臥位→仰臥位へ戻す)
おむつ交換の際に気づいたこと(尿もれや皮膚トラブル)は、もれた箇所や皮膚の状態などをカンファレンスで共有し、対策を検討しましょう。

・横もれ:側臥位で眠るクセがある、陰茎が下向きになっていなかったなど
・股もれ:鼠径部に隙間(装着時にギャザーが折れていた、サイズが合っていなかったなど)
・背もれ:尿量がおむつの吸収量を超えている

夜勤におけるおむつケアは、患者さんの快適さと健康を守るために欠かせない大切な業務です。
おむつの選び方や交換手順をしっかりと理解しておくことで、皮膚トラブルの予防や看護師自身の負担軽減にもつながります。
患者さん一人ひとりの状態やニーズに応じた対応が求められる現場だからこそ、基本を丁寧に、そしてチームで共有しながら実践していく姿勢が大切です

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