看護師さんの働き方の1つに「フリー業務」があります。
知識として知っていても、具体的にどのような仕事をこなせばよいのかわからないという看護師さんも多いはず。
そこで本記事では、看護師さんのフリー業務について、仕事内容やメリット・注意点などを解説します。
看護師さんのフリー業務とは?
看護師さんのフリー業務とは、受け持ちの患者さんを持たずに、他の看護師さんのサポートや補助的な作業をメインで行うこと、またはそれを担当する看護師さんのことを指します。
例えば、30床の病棟であれば、3名の看護師さんのうち1人がフリー業務となり、2人の部屋持ちの看護師さんをサポートします。
夜勤の場合も、看護師さんが3名体制の場合、うち1名がフリー業務を任されるケースが一般的です。
どんなことをやるの?看護師さんのフリー業務の仕事内容
フリー業務の主な仕事内容は、他の看護師さんのサポート。
そのため、受け持ちがある看護師さんに指示を受け、それに対応するケースが大半のようです。
具体的な業務としては、患者さんの体位交換やオムツ交換、経管栄養、喀痰吸引、その他、必要な医療行為の準備などが挙げられます。
フリー業務の看護師さんに任される内容は、病院によっても異なるため、現場の指示を仰いで臨機応変に動く必要があります。
フリー業務の看護師さんが現場で心がけたい4つのポイント
では、フリー業務で働く際にはどのような点に心がけるべきなのでしょうか。
まずは、以下の4つのポイントを意識しましょう。
・メインの看護師さんに言われたことをしっかりとこなす
・わからないときには質問をする
・受け身の姿勢ではなく先のことを考えて自ら動く
・自分のやり方ではなく病院のやり方に合わせる
フリー業務の看護師さんに求められるのは、病棟の仕事が上手く回るようにサポートすること。
まずは他の看護師さんに指示を仰ぎ、求められた仕事を確実にこなすようにしましょう。
また、わからないことは放置せずに確認することも大切です。
メインの看護師さんから指示を受ける場合も、言われるまで待っているのではなく、自分にできることを探し、率先して動くと他の看護師さんたちの助けになります。
ただし、多くの病院にはその病院内で決まった仕事の進め方があるため、自己流ではなく勤務先のやり方を事前に確認しておくことも大切です。
看護師さんがフリー業務で働くメリットは?
フリー業務は、単発アルバイトや新人の看護師さん、Wワークの看護師さんが任される傾向にあります。
病棟の1日の流れや仕事の手順を覚えながら補助業務に当たるため、特に病棟勤務の経験が少ない看護師さんや、出産後の退職等でブランクのある看護師さんでも働きやすい点がメリットです。
看護師として働きたいけれど、「いきなり患者さんを担当するのは不安がある」「Wワークなのでスポットで入れる職場が良い」という場合は、フリー業務での働き方もおすすめです。
看護師さんがフリー業務で働くときの注意点
サポートが主となるフリー業務の場合、受け持ちの看護師さんとは異なり、業務マニュアルが用意されていないケースも少なくありません。
そのため、特に単発でフリー業務に入る場合は、現場の流れをどのようにつかむかが重要になります。
フリー業務の仕事紹介を受ける際は、コンサルタントにおおまかな仕事の流れを確認しておきましょう。
病棟看護師のサポート役として、縁の下の力持ち的な役割を担うフリー業務の看護師さん。
受け持ちのある看護師さんと比較すると目立ちにくい印象はありますが、看護師として欠かせない臨機応変な対応を学べるメリットの多い仕事でもあります。
働き方に迷っている看護師さんは、選択肢の1つとして夜勤のフリー業務を検討してみてはいかがでしょう。