夜勤バイトの業務フローを知ろう！【グループホーム・夜勤バイトの場合】

入職先によって異なる、看護師さんの業務フロー。
今回は、認知症状がある高齢者の生活をサポートする施設であるグループホームの夜勤バイトについて、詳しい業務フローを紹介します。

グループホームでの看護師さんの役割

グループホームとは、65歳以上で要支援2以上の認知症高齢者を対象にした介護施設です。

グループホームにおける看護師さんの役割は、入居者の方の栄養管理や服薬管理、点滴、バイタルチェックがメインで、基本的には高度な医療行為を行うことはありません。
また、医療ケアだけではなく、食事の介助やオムツ交換、調理や洗濯など、入居者の方が快適な生活を送るための家事労働も介護士さんと協力しながら行うのが特徴的です。

なお、グループホームへの看護師の配置については、法律で義務付けられているわけではありません。
しかし、看護師を必要としている施設は多くあり、今後も高齢化が進むなかで他の介護施設と同様に看護師さんのニーズが高まっていくことが予想されます。

グループホームの業務フローは？

ここからは、グループホームの夜勤バイトで働く場合の具体的な業務フローの例を見ていきましょう。

利用者に挨拶、夕食の食事形態確認

出勤後、常勤の遅番職員と一緒に居室を回りながら利用者に挨拶し、寝る前と朝の着替え用の服をベッド周りに置いていきます。
その後、薬や鍵などの物の置き場所の確認や、夕食前の食事形態確認を行います。

食事を取る、申し送り

夕食を取った後、申し送りをします。
食後の調理器具や食器洗いもこのタイミングで行います。

就寝介助

就寝前のトイレ介助やパジャマ交換を行います。
居室の窓の施錠、エアコンの温度設定も確認します。

眠前薬の与薬、翌日の準備

眠前薬が必要な利用者の方には与薬を行います。
与薬が終わったら、翌日の薬やフェイスタオルの準備、ポットの水交換や製氷機のセット、翌日の介助記録の準備もします。

利用者の居室移動完了、掃除

利用者全員の居室への移動が完了したら、フロアのモップ掛けや手すり拭きなどの清掃作業を行います。

巡視、パット交換

巡視をしながら、必要な利用者の方に対してはパット交換をします。
巡視が終わったら1時間程度の休憩に入ります。

朝食準備

利用者の方の朝食準備を行います。
炊飯器のタイマーをセットし、食材の日付確認と検食を行います。

巡視、起床介助

朝は5;00から利用者の方の起床介助を始めます。
起床後、着替えの介助やオムツ交換、トイレ介助・パット交換など、一人ひとりに必要な介助を行い、バイタルチェックをします。

また、洗面台に移動した利用者の方の洗顔やブラッシング、義歯を入れるなどの身支度の介助も行います。
ご自身で身支度や移動ができる利用者の方に対しては声掛けや誘導をして、7:00までには利用者全員が居室から朝食を取るフロアへの移動を完了できるようにします。

朝食介助、片付け

朝食開始の7:00になると、早番のスタッフが出勤してきます。
スタッフ同士で役割分担をしながら、利用者の朝食介助、口腔ケア、トイレ介助、食器や台所の片付けを進めていきます。

ゴミ出し、朝の体操の準備

ゴミをまとめてゴミ置き場に持っていきます。
また、朝の体操の準備のため、テレビに向けて利用者の椅子をセットし、体操のDVDを再生します。

早番のスタッフへの申し送り後、業務終了

早番スタッフへの申し送りが完了したら、業務終了です。

病院勤務と異なり、急患対応やイレギュラーな業務が発生しづらいケアホームは、決まったリズムで働きたい看護師さんにはおすすめの職場です。
また、一人ひとりの利用者の方とじっくり向き合いたい方や、介護分野、ターミナルケアに興味のある方にも向いているでしょう。

介護施設での勤務経験がない場合、最初は病院との働き方の違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、グループホームでの勤務経験は、看護師としての視野を広げるのにきっと役立つはずです。
ナイトナースでは、グループホームでの夜勤バイトも多数紹介しています。

気になる方はお気軽にお問合せください。