看護師さんの夜勤の働き方「2交替制」のメリットと注意点とは?

悩む看護師

24時間、患者さんの処置を行う病院では「2交替制」や「3交替制」の勤務シフトを組むことで、常に急患や入院患者の容態の変化に対応できる体制を整えています。
2種類の勤務シフト体系の中でも、2交代制を採用する病院は2006年頃から増加傾向にあります。

そこで今回は、多くの病院が取り入れる2交替制の働き方のメリットと注意点について詳しく解説します。
ご自身にとって2交替制の働き方が合っているかどうかを確認してみましょう。

2交替制の実態

談笑する看護師たち

従来、2交替制の勤務時間は、日勤と夜勤それぞれ12時間とするのが一般的でした。
しかし現在は、日勤8時間と夜勤16時間に分ける「変則2交替制」を採用する病院の割合が増えています

拘束時間の長い2交代制の夜勤。
新しい職場に入職する場合は、勤務条件が法令をしっかりと遵守した内容になっているかをチェックする必要があります。

2022年に日本医療労働組合連合会が全国約9万3千人の看護師さんを対象に実施した夜勤実態調査によると、「月に4.5回以上の2交替制夜勤」をしている看護師さんの割合が全体の約4割にのぼることがわかりました。
また、重症患者に携わるICUやCCUの病棟では、約6割もの看護師さんが月に4.5回以上の2交替制夜勤をしている現状も明らかになっています。

無理な働き方によってご自身の健康を損なわないよう、職場選びの際は十分に気を付けましょう。

2交替制のメリット

2交替制には、働く上で重視したい「休日」や「給与」面の魅力があります。
ここからは3つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

夜勤の回数が少ない

3交替制の働き方と比較すると、2交代制は夜勤の回数が少ない傾向にあります
そのため、場合によっては完全に生活リズムが昼夜逆転になってしまうのを防ぐことも可能です。

まとまった休日が取りやすい

2交替制夜勤シフトの勤務時間は12〜16時間。
勤務時間が長いことから、夜勤明けは2日間の休みを取ることが一般的です
連休の間にゆっくりと体を休めたり、少し遠出の予定を入れたりすることもできるでしょう。

給与が高い

労働基準法では、22時~5時の勤務に対して深夜割増賃金を支払うことが定められています。
2交替制の夜勤の場合、16:30~9:00の間にシフトが組まれることがほとんどであるため、手当を多く支給される点もメリットの一つです

2交替制のデメリット

長時間勤務となる2交代制には、デメリットも存在します。
ここからは、3つの注意点について詳しく見ていきましょう。

心身への負担が大きい

2交代制の夜勤は、3交代制と比べて拘束時間が長くなるため、心身への負担が大きくなることは避けられません
勤務中は2〜3時間の休憩が取れますが、上手く生活リズムが整えられていないと、集中力の低下でミスをしやすくなったり、体調を崩しやすくなったりする可能性があるため注意が必要です。

残業が発生した場合に負担が大きい

勤務時間の長さに比例して業務量も多くなりがちな2交代制勤務では、残業が発生することもあります
元々長時間労働である上に、さらに勤務時間が伸びてしまえば、業務効率が下がり、疲労が増してしまうリスクもあります。

休憩がしっかり取れない可能性がある

夜勤勤務を担当する看護師さんの人数は、日勤に比べて少ないのが一般的です
そのため、急患や急変対応などがあると、休憩時間が十分に取れないことも。
体をしっかり休められないまま長時間働くのは体力的に厳しいと感じる看護師さんもいるようです。

2交替制はこんな人におすすめ

先にご紹介したメリット・デメリットを踏まえ、以下の条件にあてはまる方は2交替制の働き方が合っていると言えるでしょう。

・長時間の勤務が苦にならない人
・まとまった休みがほしい人
・夜勤の回数を抑えたい人
・生活リズムを重視したい人

今回ご紹介した内容も参考にしながら、ご自身の考え方やライフスタイルに合った勤務体系を選択するようにしましょう。

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