春は昼と夜の気温差、急に強まる紫外線や花粉の飛散などにより、髪や頭皮のトラブルが起こりやすい季節。
「毎日シャンプーしているはずなのに痒みが取れない」「かさつきやべたつきが気になる」などの症状は、”頭皮トラブル”かもしれません。
髪や頭皮を健やかに保つためには、日ごろから正しいケアを行うことが大切です。
そこで今回は、忙しい看護師さんでも簡単にできるヘアケアの方法を紹介します。
「夜勤が続くと抜け毛が気になる」という看護師さんも、ぜひ参考にしてください。
髪や頭皮のトラブルの種類
代表的な頭皮トラブルは、フケ、吹き出物、かさつきやべたつき、臭いなどが挙げられます。
ほとんど自覚症状がなくすぐに回復するものや、我慢できないような痒みを伴うものなど、その度合いは人によってさまざまです。
また、多くの看護師さんが抱える髪トラブルの一つが“抜け毛”。
髪は頭皮から生えるため、土台である頭皮にトラブルがあると、健康な髪が生えづらくなってしまいます。
なぜトラブルが起きるの?
こうした頭皮のトラブルは、生活習慣の影響によって引き起こされます。
看護師さんは夜勤などで生活が不規則になるうえに仕事中は緊張した状態で精神的ストレスも多いもの。
睡眠不足や偏った食生活、ストレスによる自律神経の乱れなどによって新陳代謝のバランスが崩れると、頭皮のターンオーバーのサイクルが早くなり、角層のバリア機能や水分保持機能が低下。
その結果、毛髪の成長を妨げ細毛やパサつきの原因になるほか、抜け毛も招きます。
加えて、長時間まとめ髪でいることも抜け毛や薄毛の原因です。
勤務中に髪を縛らなくてはいけない看護師さんは、髪と頭皮が常に引っ張られている状態になるため、どうしても負担がかかってしまいます。
看護師さんが頭皮や髪を健やかに保つ方法
これらのトラブルを根本的に解決するには、日々のシャンプーの手順やタイミング、その前後のケアが重要です。
その具体的な方法を見てみましょう。
就寝前に髪を洗う
髪や頭皮を良い状態に保つためには、必ず就寝前に髪を洗うことを習慣にしましょう。
長時間頭皮が汚れたままでいることは雑菌の繁殖を招き、フケや抜け毛の原因になります。
夜勤明けのタイミングは特に面倒に感じてしまいがちですが、できるだけ就寝前に髪を洗うようにしましょう。
シャンプーの正しい手順を守る
“正しいシャンプー”は、健康な毛髪を育てる環境作りに繋がります。
シャンプーをする時は、以下の手順を試してみてください。
1.ブラッシングする
髪は水に濡れると絡まりやすくなるため、濡らす前にブラシで毛流れを整えましょう。
さらに、ブラッシングには髪についた汚れやほこりを取り除く働きもあります。
2.シャンプーを付ける前にしっかり予洗いをする
予洗いとは、シャンプーを付ける前に髪や頭皮をしっかりと洗うこと。
実は、「予洗いを正しく行うだけで頭皮の汚れの8割は落ちる」と言われています。
38℃くらいのぬるめのお湯で、1~2分程度予洗いをしましょう。
3.シャンプーをしっかり泡立て、指の腹で頭皮を洗う
次に、シャンプーを手の平で泡立て、指の腹を使って頭皮を洗いましょう。
この時、生え際から後頭部に向かって優しくマッサージするように洗うと、頭皮の血流促進にも繋がります。
4.十分にすすぐ
頭皮にシャンプー剤が残っていると毛穴が詰まってしまい、かゆみやべたつきの原因になります。
洗った時間の倍の時間をかけるつもりで、念入りにすすぎを行いましょう。
5.トリートメントは髪だけに付ける
トリートメントの成分が頭皮に直接付いてしまうと、せっかくキレイになった頭皮の毛穴を詰まらせてしまいます。
トリートメントの目的は、髪をコーティングして手触りを良くすることなので、髪の中間から毛先だけに付けるようにしましょう。
シャンプー後はドライヤーでしっかり乾かす
シャンプーの後は、ドライヤーを使って髪と頭皮をしっかり乾かすことが大切です。
髪が濡れた状態が続くと、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみや臭いの原因になります。
ドライヤーは頭から15㎝程離し、根元から毛先の順に手早く乾かすのがポイントです。
温風で髪が痛むのが心配な看護師さんは、髪を乾かす前に付ける“洗い流さないトリートメント”を使ってみてください。
頭皮や髪のトラブルを防ぐためには、大前提として、規則正しい生活習慣や食生活、十分な睡眠が大切です。
加えて、ストレスを溜めてしまわないよう、好きな映画や音楽、フィットネスや半身浴をするなど自分のリラックスできる時間を確保するように心がけてみてください。
また、今回紹介したヘアケア方法もぜひ習慣化してみてください。
特に「抜け毛」が気になるという看護師さんは、ヘアスタイルや髪の分け目を定期的に変えてみるのもおすすめです。
温かくなるこの季節に、イメージチェンジや気分転換を兼ねて、髪型を変えてみてはいかがでしょうか。