冷え性に悩む看護師さんが覚えておきたい”正しい入浴法”

入力をする女性

寒さが厳しくなる冬の季節に気を付けたいのが“身体の冷え”。なんと「日本人女性の約7割が冷え性」とも言われています。
この女性にとって大きな悩みを改善するためには“体を芯から温めること”が大切です。

そこで今回は、看護師さんが覚えておきたい正しい入浴法を紹介します。毎日の入浴を少し工夫して、冷え性の改善を目指してみてください。

そもそも冷え性とは?

冷え性とは、「手足の末端や上腕部、大腿部など体の一部が温まらず、冷えていると自覚できる状態」のこと。
冷え性は「万病のもと」とも言われており、めまいや頭痛、肩こり、不眠、むくみ、生理不順などのさまざまな症状を引き起こします。

もともと筋肉量が少なく熱を作る力が弱い女性は、冷え性になりやすい傾向にあるため、日ごろから意識的に体を温めることが必要です。

冷え性には入浴が効果的!

冷え性の改善や対策に最適なのが、入浴。主な効果として、体に蓄積された老廃物や疲労物質を取り除く「温熱作用」、血液やリンパの流れを改善する「静水圧作用」、筋肉や関節をリラックスさせる「浮力作用」の3つが挙げられます。

ただし、これらの効果を十分に得るためには、「ただお風呂に入れば良い」というわけではありません。これから紹介する正しい入浴法を意識して、冷え性の改善を目指しましょう。

冷え性の改善に効果的な正しい入浴法とは?

バスタブとアロマ
では、具体的にどのようなことに気を付けて入浴すればいいのでしょうか。ここではすぐに実践できる4つの方法を紹介します。

かけ湯をしてから浴槽に入る

お風呂に入るときは、かけ湯をして身体をお湯の温度に慣らすことが大切です。これは、いきなりお湯に浸かってしまうと、急激な体温変化で自律神経が乱れ、血管の収縮が起こるから。血管が収縮すると血流が改善されずお風呂の効果が半減してしまうため、浴槽に入る前には必ずかけ湯をしましょう。

かけ湯をする時は、首、手首、足首にするのがおすすめ。いずれの箇所も皮膚の表面近くに太い血管があるため、ここを温めることで血流が良くなり、全身が温まるスピードが早くなると言われています。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かる

冷え性を改善させるには、「身体を芯から温めること」が大切です。そのためには、38~40℃のぬるめのお湯に15分~20分ほど浸かるのが良いと言われます。

40℃を超える熱いお湯は体温を急上昇させてしまうため、冷え性の改善にはおすすめできません。人間の体には体温を一定に保とうとする機能があります。そのため、急激に体を温めてしまうと「体温を下げよう」と汗が出て、結果的に温かい状態を維持できません。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、芯から身体を温めましょう。

ただし、40℃以下のぬるめのお湯でも、長い時間お風呂に浸かることで「のぼせ」を引き起こすことがあります。のぼせは疲労の原因となるため、「お湯に浸かるのは20分まで」と意識することも大切です。

入浴剤を活用する

冷え性の緩和には、無機塩素系の入浴剤や炭酸ガス入りの入浴剤が効果的です。それぞれの違いは以下の通りです。

・無機塩素系の入浴剤

無機塩素系の入浴剤には、“湯冷め”を防止する効果があります。入浴剤に含まれる硫黄ナトリウムや炭酸ナトリウムなどの塩類が、皮膚に保護膜を作るため、身体から熱が逃げにくくなります。気温が低く湯冷めしやすい寒い時期も、入浴剤を使うことで身体の温かさが維持しやすくなるはずです。

・炭酸ガス入り入浴剤

炭酸ガス入り入浴剤には、身体を芯まで温める働きがあります。お湯に溶けた炭酸ガスを全身の皮膚から吸収することで、血管が広がり血行が良くなります。
それにより、温かい血液が全身へ運ばれ、効率よく身体を温めます。血流が良くなることで、体に溜まった老廃物や疲労物質を排出しやすくする働きもあるため、疲労回復効果にも期待できるでしょう。

入浴後60分以上間隔をあけてから布団に入る

冷え性を改善させるためには、一定の時間をあけてから布団に入るようにするのもポイントの一つです。
お風呂から出てすぐに布団に入ってしまうと、汗により体温が下がってしまい、かえって冷えを進行させてしまいます。
反対に、布団に入るまでに間隔を空けすぎてしまうと、せっかく温めた体が冷めてしまいます。

布団に入る最適な時間は、入浴後60分~90分ほど。これを意識することで、良質な睡眠にも繋がります。
お風呂上がりから就寝するまでの時間にも気を配るようにしましょう。