貯金はいくらあれば大丈夫?看護師さんが知っておきたい貯金の基礎知識

電卓を持つ女性

働く看護師さんであれば、毎月の収入の一部を貯金に回している方も多いでしょう。
しかし中には、どれくらいのお金を貯めれば良いのか「明確な目標額は決まっていない」という方もいるのではないでしょうか。

お金は、漠然と貯めていても必要な額を貯金できているかがわからず、なかなか不安を解消しにくいものです。
そこで本記事では、働く看護師さんが知っておきたい貯金の知識について解説します。

貯金の目標は「毎月の貯金」「生活予備費」「老後資金」に分けて考えよう

財布を持つ女性

貯金は少しずつ貯めることが基本ですが、いきなり大きな目標(老後資金2,000万円を貯めるなど)を設定しても、具体的なイメージを持ちにくい場合があります。
そこで、まずは「毎月貯めたいお金」「現金で持っておきたいお金」「老後のために蓄えておきたいお金」というように貯金の目標を3つに分けて考えてみましょう

月々の家計に占める貯金の割合はライフスタイルによって異なる

毎月の家計からいくらを貯金に回すかは、それぞれの家庭の家族構成やライフスタイルにより異なります。

【毎月の家計に占める貯金の目標】
・独身、夫婦のみの世帯、就学前の子供がいる家庭……手取り収入の20%
・就学期の子どものいる家庭(小学校から大学受験前まで)……手取り収入の10%
・子どもが大学受験または大学在学中……貯金は難しく家計が赤字になるケースも多い

このように、子どもの有無や大学受験の有無によって貯金目標は大きく変わります
特に子どもが大学に進学する場合は、家計から進学費用を捻出することが困難なため、普段の家計や貯金とは別に学資保険やつみたてNISAなどを活用して、大学進学費用を積み立てておきましょう。

現金で持っておきたい「生活予備費」とは

不慮の事故や病気、会社の倒産、急な転職など、いざというときに備えて現金で確保しておきたいお金を「生活予備費」と言います
生活予備費の目標は、毎月の生活費×6ヶ月分。
生活費が毎月30万円程度であれば、約180万円が生活予備費として持っておきたいお金です。

貯蓄ゼロの状態からスタートする場合は、まず、この生活予備費の確保を目標に、月々の家計から貯金をしていきましょう。
ただし、自営業者や個人事業主の場合は、失業手当や健康保険などの公的保障が弱いため、生活費1年分を目標にすると安心です。

「老後資金」の目標は?

多くの方が貯金目標の一つとしているのが老後資金でしょう。
一般的に、老後の生活費は、現役時代の生活費の8割程度が生存する年数分必要になると言われています。
自分や家族がどの程度生きるかは予測できないものの、60~65歳以降にもらえる年金(老齢年金)は、生存中にずっと支給され、生活費の強力な補助となります。
まずは、ねんきん定期便やマイナポータルで、ご自身がどの程度の年金がもらえるかをチェックしてみましょう。
職場から退職金がもらえる場合は、そちらも老後資金としてカウントできます。

このように、老後に必要になるお金と入ってくるお金を差し引きした上で、不足している生活費分を老後資金として積み立てていきましょう
老後の資金は、すぐに使うお金ではないため、iDeCoやつみたてNISAなどの非課税制度を活用し、長期投資で「貯めながら増やす」ようにするのがおすすめです。
生活予備費を確保したあとの余剰資金(毎月の貯金の一部)を老後資金の積み立てに回しましょう。

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なお、老後資金の具体的な目標額は、それぞれの暮らし方(もらえる年金額、家族構成、持ち家か賃貸かetc.の資産状況)によっても異なります。
毎月の家計から一定額を貯金し、生活予備費や個々のライフスタイルに応じた貯金(子どもの進学費用、住宅購入の頭金など)を確保することと並行して、老後資金の必要額を試算し、なるべく早い段階から資産づくりに着手しましょう。

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