公益財団法人 日本看護協会が行った「2021年 病院看護・外来看護実態調査(※1)」の結果によると、看護師の離職率は10.6%、新卒8.2%でした。
退職理由は人それぞれですが、「できることなら退職せずに長く働き続けたい」と考える看護師さんも少なくないはずです。
ナイトナースでは今回、仕事を辞めた理由について看護師さんにアンケートを実施。
その結果、退職の理由は大きく「施設の環境」「仕事内容」「人間関係」の3つに分類されました。今回はその中から「施設の環境」が原因で退職した方のコメントを紹介します。
環境面での退職理由
環境を理由に退職した方の中でも、特に「設備が不十分」「体制」「通勤距離」「独自のルール」の4つに回答が集中しました。それぞれのコメントを詳しく見ていきましょう。
設備が不十分だった
病院や施設が古く設備が整っていなかったり、衛生面で問題があったりと、施設自体の設備に不満を感じて退職を決意する看護師さんも少なくないようです。
・病院内にエレベーターがなく、すべて階段での移動で負担が大きかったです。
・病院の掃除が行き届いておらず、働く上で清潔面での不安を感じてしまいました。
体制
病院や施設側の体制に不満を感じ、退職に至る方もいます。特に、人員の配置(人数が少ない、働きたい時に働けない)を退職理由に挙げる看護師さんも少なくありませんでした。
・介護の現場で人数が少なく、負担が大きかったことから、持病のヘルニアと腰痛が悪化してしまった。
病院、施設までの距離
長く働き続けるためには、無理なく通える範囲の勤務先を選ぶことも重要です。実際に、距離の遠さ、通いにくさが原因で辞めてしまった看護師さんもいました。
・駅から離れた施設だったため、通勤が大変と感じるようになった。
独自のルール
病院や施設には、それぞれ独自のルールが存在します。そのルールが自分の理想とする働き方と異なり、退職に至るケースもあるようです。
・施設ルールがかなり細かく、すべてを覚えるのが大変だと感じました。
・常に職場のグループLINEをチェックしていないといけない状況で、気の休まるときがなかった。
ミスマッチを防ぐために
今回は看護師さんが環境を理由に退職したケースを紹介しました。
実際に勤務してみないとわからない部分もありますが、求人に応募する際にしっかりと環境や業務内容を確認しておくことがミスマッチを防ぐためには欠かせません。
もし「事前に詳細な仕事内容や環境を確認したい」「面接時には直接聞きにくいことがある」という場合は、無料で利用できるナイトナースを活用してみてください。
担当のコンサルタントが、あなたの気になることを事前にしっかりと確認してくれます。長く働ける職場を、コンサルタントと一緒に見つけてみてはいかがでしょうか。