看護師さんの夜勤前の過ごし方は、人それぞれです。ただし、夜勤前の過ごし方は勤務中のコンディションを左右するため、しっかりと休息を取り、心身ともに健康な状態を維持することが大切です。
そこで本記事では、看護師さんの夜勤前の過ごし方の実態を紹介し、日本看護協会のガイドラインを参考にした理想の過ごし方について解説します。
夜勤明けの過ごし方についてはこちらの記事をチェック
看護師さんの夜勤前の過ごし方
まずは、現役の夜勤看護師さんたちがどのような過ごし方をしているか見ていきましょう。
生活リズムを崩したくない派
「夜勤で生活リズムが大きく変わってしまうのは、体への負担が大きいのでは?」と考える看護師さんも多いのではないでしょうか。
実際に看護師さんの中には、夜勤の前でも普段と同じ時間に起床する方も多くいらっしゃいます。
夜勤前の時間帯には、いつもは時間がなくてできなかった家事や、趣味の時間にあてるのもおすすめです。
活動的に過ごした後は、勤務の前にしっかりと仮眠を取ります。
ゆったり起床派
夜勤と日勤の両方をこなす看護師さんにとって、ゆっくり過ごせる朝は貴重です。
夜勤前日の夜は遅くまで趣味やお出かけを楽しみ、夜勤当日の朝はゆっくりと起床する看護師さんもいらっしゃいます。
夜勤当日の朝は、少し遅めに起床しても午後にかけて時間を有効活用できます。
気になっているお店でゆっくりとブランチを楽しんだり、映画鑑賞や読書をするなど普段できないことを楽しむチャンスです。
理想的な夜勤前の過ごし方とは?
理想的な夜勤前の過ごし方について、睡眠、食事、運動の3つに分けて確認していきましょう。
1.睡眠編
夜勤前に質の高い睡眠をとることは、看護師さんの健康と仕事のパフォーマンスを維持するために重要です。
まずは、寝室の環境を整えることを意識しましょう。遮音性が高く、光を遮断できる静かな部屋で眠るのがおすすめです。
室温は、夏は25度、冬は15度、湿度は50%程度に保つのが理想的。
また、寝具も、身体にフィットし、快適な睡眠をサポートしてくれるものを選ぶと良いでしょう。
また、夜勤前に「寝だめ」をすることは、かえって睡眠の質を低下させる可能性があるため、おすすめできません。
どうしても睡眠時間が足りないと感じる場合は、勤務前に短い仮眠をとることで、疲労が軽減できます。
その際、もっとも眠りにくいとされる19時前後は避けるようにしましょう。
2.食事編
夜勤前の食事では、単に空腹を満たすだけでなく、バランスの取れた質の高い食事をとることで、夜勤中の集中力維持や疲労回復をサポートできます。
食事のタイミングは、なるべくいつもと同じ時間帯に夕食をとる意識をすることが重要です。
夕方ごろから勤務がスタートすることの多い、準夜勤や2交代制勤務の場合でも、夕食休憩は普段の夕食の時間帯にとれると良いでしょう。
また、勤務の1〜2時間前に食べると脳が活発に働くようになります。
食後は消化活動が活発になり、睡眠の質が低下する可能性があるため、食事は仮眠の3時間前までに終えるようにします。
3.運動編
夜勤前の運動は、質の高い睡眠と、夜勤中のパフォーマンス向上につながる有効な手段です。
しかし、すべての運動が夜勤前に適しているわけではありません。
激しい運動は、かえって体を興奮させてしまい、寝つきが悪くなる可能性があります。
夜勤前には、ウォーキングやヨガなど、20分程の軽い有酸素運動がおすすめです。
また、睡眠の直前に激しい運動をしてしまうと、交感神経が刺激されてしまい、寝つきが悪くなってしまいます。
そのため、就寝の3時間前までには運動を終えるようにしましょう。