助産師の資格はもっていながらもさまざまな理由により助産師として働くことができない助産師さんを「潜在助産師」といいます。
とくにお子さんがいるママさんは、これに当てはまる人も多いのではないでしょうか?ひと口に助産師といっても、その働き方は日勤でフルタイムだけではありません。
いま注目されている働き方に、夜にバイトとして働く「ナイト助産師」という道もあります。
働きたいママさんが助産師になることの、メリットや求人の探し方についてまとめました。
【ナイト助産師が社会的にも求められる理由】
助産師さんは妊婦と生まれてくる命を守る大切な仕事です。
少子化が進む現代社会ではなお大切な仕事といえます。
助産師さんの職業人口は3.5万人ほどといわれますが(※1)、それでも人手不足なことが問題とされています。
想定上では助産師さんは5万人以上必要と考えられ、2万人ほどの不足を補うために様々な見直しがされています(※2)。
その理由として仕事がハードなことなどがあげられます。
お産は夜中になることも多いので夜勤は必須です。
産まれたての赤ちゃんや妊婦さんをトータルでケアしないといけないので、体力も必要です。
日勤で働きつつも交代制で夜勤をこなすというワークスタイルが一般的ですが、そういったフルタイムで働くのは大変です。
そんな助産師さんの生活のクオリティを上げるために、ナイト助産師という夜の時間帯に専門で働く人が社会的にも求められるようになりました。
ナイト助産師さんが増えれば、現職の助産師さんも病院も負担が軽減されてとても助かります。
いまは夜勤専門の求人サイトなどもあり、今後さらに一般的になっていくことが予想されます。
【ナイト助産師として働くことのメリット】
夜の時間帯だから辛そうというイメージもあるかもしれませんが、働く側のメリットも決して少なくはありません。
夜の時間帯の勤務なので、日中の時間を有効に使えます。子育てなど家庭の事情で昼間は家を空けられないけれど、助産師として働きたいという人には向いています。家庭と仕事、プライベートの両立をはかることができるかもしれませんね。
手当がつくためお給料が高めに設定されていることも多く、待遇は病院や施設によって様々ですが、一回の勤務で30,000円を越える条件のところもあります。
夜中のお産は多いので赤ちゃんを取り上げる経験を積みたい、という人にはメリットになりそうです。
月に数回といった限られた日数での求人もあるので、しばらく仕事から離れていてブランクがある人が職場復帰するための足がかりとしても注目されています。
【ナイト助産師の仕事を見つけるなら】
ナイト助産師のメリットをあげましたが、あまり無理して勤務すると体に負担もかかりやすいといったデメリットもあります。
そのためできるだけ多くの求人のなかから、自分の生活にあった条件の職場を見つけることが長く続けるコツです。
助産師の求人はハローワークといった公的機関でも検索可能ですが、夜勤の求人を専門に扱う就職情報サイトを使うと、より多くの求人にあたれます。
勤務地はもちろんシフトや休憩時間などの勤務体制、病院の規模や仕事内容、細かいところではマイカー通勤が可能かなど、より詳細に調べられます。
助産師さんが快適に働ける状況は少しおおげさに言えば、日本全体の課題ともいえます。ナイト助産師という働き方が、その状況を改善していってくれるかもしれません。将来性もある魅力的な働き方なので、ぜひチェックしてもらいたいです。
※1 平成 28 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況
※2助産師の必要人数算出に関する提案 – 日本看護協会より