どんな仕事でもある程度の「ストレス」はつきものですが、夜勤で働く看護師はストレスを感じやすい職業と言われます。
心身ともにストレスがかかると長く働き続けるのは辛いものです。安定してひとつの職場で勤め続けるためには、うまくストレスと折り合いをつけられるかが鍵になります。
そこで夜勤で働く看護師が受けやすいストレスを分類して、その対処法をまとめてみました。最近ちょっと仕事がストレスだな・・・と思う方は、ぜひ参考にしてみてください!
【夜の時間に働くことによる肉体ストレス】
夜勤の仕事は普段は休んでいる時間帯に働くことになるので、体への負担は日勤より大きいです。
とくに睡眠サイクルなどが崩れてしまうと体がうまく休まらず、だるさをひきずってしまうこともあります。肉体疲労は精神的なストレスにもつながりがちです。
仕事の合間の休憩時間には気分転換に何か食べたくなることも多いですが、満腹の後に仮眠をとると睡眠の質が下がります。
そのため、深夜の休憩時間はバナナやゼリーなど消化に良いものがおすすめです。
また睡眠環境を整えることも大事です。
夜勤明けで体は疲れているけれど外は明るいし、気持ちもたかぶっていて眠れない・・・。という声もよく聞きますが、落ち着いて眠れるようにアイマスク、アロマ、ヒーリングミュージックなど快眠グッズを用意しておくと、疲労をためこみにくくなります。
【人間関係のストレス】
医師や患者さん、同僚など多くの人に囲まれながら仕事をする看護師は、人間関係の悩みを抱えることもしばしばです。
とくに同僚の看護師とは多くの時間をともに過ごすため、気難しい人と同じシフトだと気まずくて時間経つのが長く感じますよね。
休日は気の許せる友人と話したり、ご自身の趣味に没頭する時間をもつことも大事なストレス解消法です。
不安や気分の落ち込み、集中力の低下など長期間続くような場合には、専門医(精神科、心療内科)に相談することをおすすめします。
【仕事環境が整っていないことへのストレス】
最近は待遇を含めて、労働環境を整えようという動きが多く見られます(※1)。
とくに労働者が労働時間、配置、業務量などによる過剰なストレスを受けないように、適切な雇用管理を行うことが事業所に義務付けられています。
とはいえ施設によっては、業務の引き継ぎや仕事のマニュアル、休憩設備などが不十分なところもあるでしょう。
転職先を探す時にはそのような条件もよく見ておくことが大切です。
就職情報サイトやキャリアコーディネーターを利用すれば、細かい情報まで調べられます。
【急患さんへの対応によるストレス】
夜勤は日勤よりも少ない人数で必要があり、頼れる人も限られます。
とはいえ迅速で正確な判断を求められるので、なかなか難しいです。
「もし急患さんがやってきたらどうしよう・・・」と不安を抱えていると、それだけでストレスです。
しっかりと対応マニュアルを読み、スタッフとどう連携して動くのか、AEDなどの器具はどこにあるのかなどを把握しておきましょう。
一連の流れをシミュレーションしておくことが、いざという時に慌てず行動できる平静さや、普段の仕事の自信にもつながります。
できるだけストレスを溜めない環境に身を置いたり、自分なりのストレス解消法をもつことも大切です。
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【参考】
※1 看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン