看護師さんがこれからアルバイトを始めようとする時、さまざま不安や疑問が湧いてくるものです。その一つが、「経験していない診療科でも働けるのか?」というもの。
そこで今回は、看護師さんがアルバイトを始める際に不安に感じる点と、未経験の診療科でもアルバイトができるのかについて解説していきます。
看護師さんがアルバイトする時に不安に思うこと
「もう少し収入を増やしたい」「未経験の診療科で経験を積んでみたい」などの理由から、アルバイトを検討する看護師さんも少なくありません。しかし同時に、「ちゃんと務まるだろうか」と不安を抱く方がいるのも事実です。では、具体的にどのような点に不安を感じているのでしょうか。
1. 患者さんの世代が異なること
患者さんは0歳の小児から高齢者まで多岐にわたります。例えば、小児科で長年勤務をしてきた看護師さんにとって、成人病棟以外の診療科で働くことに不安を抱くケースもあるでしょう。患者さんの年齢が異なれば、コミュニケーションやケアの方法も大きく変わるため、「適切な対応やケアができるかな」と一歩を踏み出せない方もいます。
2. 未経験の業務ができるか
加えて、慣れた職場以外での勤務に不安を感じる方もいるでしょう。環境が異なれば、扱う機器や業務が異なります。そのため、「何も役に立てないのでは?」と考えてしまうこともあるはずです。
他の診療科でアルバイトすることは可能
このような不安を抱き、なかなか一歩が踏み出せない看護師さんもいます。しかし、普段勤務している診療科以外でアルバイトをしている看護師さんがたくさんいることも事実です。
ここで結論を言えば、看護師さんは未経験の診療科でアルバイトをすることは可能です。ただし、アルバイトとはいえ看護師さんのお仕事は、人の命や健康に関わる重要な仕事でもあります。アルバイトを始めるのであれば、事前にいくつかのポイントをしっかりとおさえておくことが必要です。
未経験の診療科でアルバイトをする際のポイント
1. 求人内容を詳しくチェックする
アルバイトの求人を探す際には、「求める条件」や「業務内容」「医療行為が伴うか」など詳細を必ず確認しておきましょう。アルバイトを募集している病院の中には、即戦力となる経験者を求めるケースもあります。自分ができること・できないこと、得意なこと・不得意なことを明確にしておくことも大切です。
2. アルバイト先の診療科について理解を深めておく
例えば、精神科と外科とでは患者さんの症状やケアも大きく異なります。「この診療科でアルバイトをしてみたい」などの希望がある場合には、友人や同僚など、その診療科で勤務する方に業務内容や注意点、病棟の雰囲気などを聞いておくのもいいでしょう。勤務先が異なれば当然、同じではないと考えて頂ければ、事前の心構えはできるはずです。
3. 専門のコーディネーターに相談する
看護師さんが自分に合ったアルバイトを始めたい場合や、アルバイトに関する不安がある場合には、専門のコーディネーターに相談するのも一つの方法です。
コーディネーターを通じてアルバイトを始める最大のメリットは、1日の業務の流れや必要な看護業務をコーディネーターと確認することができる点です。また、コーディネーターは病院の雰囲気・環境についても詳しく理解しているため、不安を解消してから働き始めることができます。
もし、これからアルバイトを始めたいと考える看護師さんの中で、今回紹介した点以外にも不安がある場合には、コーディネーターの存在を活用してみるのもいいでしょう。親身になってアドバイスをしてくれるはずです。