看護師さんが院内感染を防ぐためにできることとプライベートの過ごし方

手洗いをする看護師

国内でも新型肺炎コロナウイルスの拡大が懸念される中、病院で働く看護師さんも日々不安を感じているのではないでしょうか。

コロナウイルスに限らず、病院で勤務する医師や看護師さんにとって「院内感染を防ぐこと」は非常に重要です。そこで今回は、看護師さんが院内感染を防ぐために知っておきたい基礎知識を紹介します。基本に立ち返って、自分にできることを実践しましょう。


勤務先の病院での過ごし方

看護師さんが院内感染を防ぐためには、勤務先の病院で定められている感染対策ルールに従うことが第一です。手洗いや手指衛生はもちろん、服装などのルールも徹底しましょう。症状のある患者さんとの接し方やその後の対応などについても、自分だけで判断を行うのではなく、病院や医師の指示にしっかりと従うことが大切です。

ここでは、感染症予防の要である手洗いの基本を紹介します。忙しいとついつい疎かにしてしまいがちですが、患者さんと自分のために、可能な限り徹底した手洗いを実践してみてください

手洗い前に時計・指輪などを外す 爪は適切な長さに

手洗いを行う前に、時計や指輪などの装飾品は必ず外すようにします。また、爪が長いと洗い残しが出やすくなるため、常に適切な長さになるように手入れをしておきましょう。

抗菌石けんで一回の手洗いに30秒以上かけて洗う

石鹸を泡立て、両手の表面全体を15秒以上すり合わせましょう。その後、流水で洗い流すことで皮膚表面の通過菌、汚れが除去されます。手のひらのシワや手首、指と指の間など洗い忘れが多い箇所なので念入りに洗うようにします。

この時注意したいのが、蛇口の開け閉め。せっかく手を洗っても、蛇口に触れてしまっては意味がないため、ペーパータオルなどを使い、直接触れるのを避けるようにします。

ウォーターレス法(ラビング法)

次に、「擦式消毒用アルコール製剤」を使った消毒衛生を行います。患者さんの体液や下痢などに触れた際には、水洗いとセットで行うのが理想ですが、それ以外の場合でも患者さんの病室に入る前や触れる前後には手指衛生を行うようにします。「ウォーターレス法(ラビング法)」では、アルコールを完全に乾燥させることが重要です。

無意識に触れてしまうものに注意

手洗い後は、「普段何気なく職場で手に触れているもの」にも注意を向けましょう。自分の癖を含めて、無意識に顔や前髪など触れていることも考えられます。例えば、白衣やずっと使用しているボールペン。また、手洗い後に髪やメガネなど、自分が身につけているものに触れないように注意しましょう。

カーテンやドアノブにも注意

他にも、病院内のカーテンやドアノブなど、仕事中に無意識に素手で触れてしまうものにも注意が必要です。やむを得ない場合はその後しっかりと手洗いまたは手指衛生を行います

看護師さんが普段からできる感染症対策

つり革を持つ女性の手

院内で感染を防げても、プライベートの時間に感染してしまっては意味がありません。職場での手洗い技術や意識は、プライベートにも応用できます。まずは、プライベートでも病院と同じ意識を持ち、帰宅後の手洗いを徹底しましょう。加えて、以下の3点も意識することが大切です。

マスクは使いまわさない

品薄状態が続いているマスク。今は手に入りづらい状況であるため、ついつい「使いまわし」をしてしまう方もいます。しかし、マスクは1回1枚が原則です。一度使用したマスクには菌が付着している可能性があるため、使用後はすみやかに捨てて新しいものを使いようにします。

「売り切れでマスクが購入できない」「毎回新しいマスクを使うのは経済的にもちょっと……」という場合には、「洗えるマスク」も併せて活用してみてはいかがでしょうか。

不用意な外出は避ける

感染症予防において、外出時はマスクを装着するのが基本。しかし、そもそも不用意な外出を避けることも重要です。特に、感染症が拡大している時期には、たくさんの人がいる場所に行くのはできるだけ避けた方がいいでしょう。やむを得ない場合には、マスクと手洗いを徹底し、むやみにどこかに触れたり、咳をしている人との接触をしたりすることは避けるようにします。

最新の情報をチェックする

インフルエンザやコロナウイルスなど、今流行している感染症の正しい情報にアクセスすることも大切です。感染症が蔓延すると誰しも不安な気持ちになりますが、正しい情報に触れて現状を理解するだけでも、少し冷静な気持ちになれるはずです。

コロナウイルスに関しては、厚生労働省のホームページで、疑問への回答や現在行っている対応について紹介されています。定期的にチェックして、自分にできる対処法を学びましょう。