【年代別】40代~50代の看護師さんが覚えておきたい健康管理法

陽の光に当たる女性

年齢を重ねるにつれて、女性の心身の状態は変化していきます。
いつまでも若い頃と同じような健康管理をしていると、かえって無理が生じることもあるため、今の自分の状態に合わせた方法を見つけることが大切です。

そこで今回は、40代~50代の看護師さんが覚えておきたい健康管理法を紹介します。
決して「病気でないこと=健康」というわけではありません。いつまでも生き生きと働けるよう、これを機に一度自身の健康と向き合ってみましょう。

40代、50代女性のライフスタイルの変化

一般的に、女性は「40代を過ぎると、体調の乱れや心の不調を感じやすくなる」と言われています
これは女性ホルモンの「エストロゲン」をつくる卵巣の機能が低下し、自律神経のバランスが乱れることが原因です。

このような現象は一定期間続くため、年齢とともに現れるさまざまな不調は「自然なことである」と受け入れ、うまく付き合っていくことも大切です。
忙しい看護師さんの場合、自分自身の体調管理は後回しになってしまうことも少なくありません。
「何か調子がおかしい」と感じたら、そのまま放置せず、自身の休息時間を確保することも意識しましょう。

具体的な健康管理法は?

ランニングをする女性

それでは、これらの時期に看護師さんはどのような健康管理を行えばよいのでしょうか。
具体的な方法を見ていきましょう。

運動を習慣化する

健康な毎日を過ごすためには、運動を習慣化することが大切です。日常的に運動を行うことで体力を維持したり、生活習慣病を予防したりすることができます。
特にウォーキングなどの有酸素運動は、アルツハイマー病の予防や、ストレス緩和にも効果があると言われています。

忙しい看護師さんには、手軽に取り入れられる運動がおすすめ。
日ごろからなるべく階段を使うことを心がけたり、お風呂上りにストレッチをしたり、一駅手前で降りて家まで歩いてみたりと、毎日無理なくできるような運動を生活に取り入れてみましょう。
運動は長く続けることが重要です。自分のペースを見つけて、まずは「毎日継続すること」を意識してみてください

定期健診に加え、専門ドッグを利用する

40代を超えたら、定期健診に加え、人間ドッグも定期的に受けるようにしましょう。
がんや心臓病、糖尿病などは、初期症状がほとんど現れないため、自覚するのが難しい病気です。
さまざまな病気の早期発見のために、積極的に専門的な検査を受ける機会を作りましょう

若い頃は標準体型だった人も、40代を超えると肥満傾向になるケースも少なくありません。
肥満は糖尿病をはじめ、あらゆる生活習慣病を引き起こします。
定期健診や人間ドッグで重点的に体の状態を調べ、病気のリスクに備えることが大切です。

また、40代以降は定期的に乳癌の検診も受けるようにしましょう。
国立がん研究センターの資料(※1)によると、「乳がんの発症率は40代女性が最も多い」という結果が出ています。

触診のほか、マンモグラフィーや超音波検査なども定期的に受けるようにしてください。

(※1)どの部位のがん罹患が多いか~年齢による変化~ 国立がん研究センター
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

体の変化に目を向け、細やかなケアを大切にする

50代以降は、全身が乾燥しやすくなる「ドライシンドローム」が現れやすい時期です
女性ホルモンは「潤いホルモン」とも呼ばれており、その分泌量が減少すると、さまざまな乾燥による症状を引き起こしやすくなります。

例えば、目の乾燥によって違和感や痛みがあったり、唾液の分泌量が減ることによって口の中が乾きやすくなったり、指先が乾燥することによってものがつかみにくくなったりするのもドライシンドロームの症状の一例です。
これらの症状は、ストレスにより悪化することがあります。こまめに休憩をはさみ、自分をいたわることも意識しましょう。

更年期障害を理解し、対策する

「働く女性の身体と心を考える委員会」が行ったアンケート調査(※2)によると、45歳以上の働く女性の7割強が「更年期の症状がある」と回答しています。
また、同調査では更年期症状がある人の4割以上が「その状態を放置している」ことも明らかになりました。

更年期障害は、女性ホルモンの急激な減少に体が順応できないことが原因で引き起ります。
症状のあらわれ方や感じ方には個人差がありますが、のぼせやほてり、疲れやすさ、憂鬱な気持ち、頭痛、動悸などの症状が挙げられます。

更年期障害への対策には、「自律神経を整えること」が重要です。
栄養バランスの取れた食事、適度な運動、質のいい睡眠を意識して規則正しい生活を心がけましょう。

(※2)働く女性の健康に関する実態調査結果-厚生労働省
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/common/pdf/0_5_3.pdf

親の介護は1人で無理をせず、周りのサポートを受けるよう心がける

50代になると、親の介護の問題を抱える方も増えてきます。
特に介護については地域での支援を理解し、さまざまなサービスを活用しましょう。

看護師さんは責任感が強く、ついつい「自分が看るべき」と考えがちです。
一人で抱え込まず、他の専門職の人にも頼りながら、仕事と家庭のバランスを保って生活しましょう

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