新型コロナウィルス感染拡大に伴う医療逼迫を受けて、日本看護協会は全国の潜在看護師さんに向けて復職依頼を呼び掛けています。
過去の調査(※1)によると、看護師の資格を持ちながら現職から離れている潜在看護師さんは、全国で約71万人。
しかし、昨年4月からの1年間に3,526名の方が復職したことも分かっています。
今回は、復職を検討している看護師さんに向けて、看護師の離職率や主な離職理由、復職へ対する意識などを紹介します。
自身のライフスタイルに迷っている看護師さんは、今後の働き方を考えるきっかけにしてみて下さい。
正規雇用看護職員の離職率は11.5%
医療従事者の中でも、特に人手不足が懸念されている看護師の仕事。
2020年に日本看護協会が行った病院看護実態調査(※1)では、正規雇用看護職員の離職率は11.5%という結果でした。
年齢に関係なく長く働けるイメージが強い看護師の仕事ですが、そんな看護師さんが現場から離れてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。
女性看護師さんの主な離職理由は「ライフステージの変化」によるもの
厚生労働省のデータ(※2)によると、看護師全体からみる女性の割合は92.2%。男性看護師も、近年増加傾向にありますが、いまだ女性が大半を占めている状況です。
結婚、妊娠、出産、子育てなどの女性特有のライフステージの変化がある場合、その変化と仕事の両立が難しくなったタイミングで、離職してしまうケースが少なくないようです。
全国の潜在看護師は71万人
過去の調査(※1)によると、全国の潜在看護師さんの数は71万人にも上ります。
しかし、冒頭で触れたように、2020年4月からの1年間に潜在看護師さん3,526名が復職したことも明らかになっています。
また、大阪労働局が潜在看護師さんを対象に行ったアンケート調査(※3)によると、およそ85%の方が看護職への復職を希望していることも明らかになりました。
「出産後、子供を保育園に入れることができたら復職したい」「子育てが一段落したら、もう一度看護師として働きたい」など、「置かれる環境が変わっても、自分らしく働くことを諦めたくない」と考える看護師さんも多数いらっしゃるようです。
まずは夜勤バイトから始めてみるのもおすすめ
ナイトナースが現役看護師さんを対象に行ったアンケートによると、夜勤バイトという働き方には、多くのメリットがあることがわかります。
具体的には、時給が高く高収入が見込めたり、日勤と比べて休みが多く取りやすかったりする点が挙げられます。
また、日勤に比べて一緒に働く看護師の人数が限られるため、人間関係の煩わしさを感じづらかったり、業務内容が限られることで精神的な負担が少なく済み、ストレスが溜まりにくかったりするようです。
ただし、夜勤バイトの場合は即戦力を必要とするため、経験年数が浅い場合や臨床の現場から長い期間離れている看護師さんは、ナイトナースのコンサルタントに相談してみると良いかもしれません。
まとめ
今回は、復職を検討している看護師さんに向けて、看護師の主な離職理由や復職へ対する意識などをご紹介しました。
ナイトナースでは、勤務地や雇用形態等を絞って求人検索をすることができます。
また、具体的な仕事内容も事前にチェックすることができるため、ブランクが心配な看護師さんも安心して働けるはずです。
一人でも多くの看護師さんが、自分らしく生き生きと働けるよう、ナイトナースがお手伝いさせていただきます。
https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/research/96.pdf
(※2)平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概要 -厚生労働省-
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/18/dl/gaikyo.pdf#page=3
(※3)潜在看護師に係る意識調査 -大阪労働局-
https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/202002271141.pdf