シングルマザーの看護師さんの悩みの一つに「夜勤の際の子どもの過ごし方をどうするか」があります。
子どもだけで留守番をさせても問題ないか、子ども一人で過ごさせることが不安な場合はどのような対処法があるかなどにお悩みの看護師さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、シングルマザーの看護師さんが知っておきたい夜勤の働き方や子どもの留守番時に利用できるサービスについて解説します。
シングルマザーの看護師さんでも夜勤は可能?
病棟や施設など看護師さんの勤務先の多くには夜勤がありますが、日勤の場合とは異なり、夜間は保育園・小学校・学童・習い事のような子どもが過ごせる場所が極端に少なくなるのが実情です。
安全面を考慮した場合、子どもが一定以上の年齢になるまでは、子どもだけでの留守番は避けたほうが無難でしょう。
現在の日本には、子どもの留守番を規制する法律はありませんが、外国では14歳以下の子どもの留守番を禁じるケース(ニュージーランド、アメリカ・イリノイ州)や、12歳未満の留守番を禁止するケース(オーストラリア・クイーンズランド州)もあります。
可能であれば、子どもが小学生頃までは一人で留守番をしなくても済むよう、なんらかの対処法を検討してみましょう。
夜間保育を利用する
子どもが就学前の場合は、勤務先の夜間保育を利用する方法があります。
一般の保育園で24時間対応の預かりを実施しているケースはごくまれですが、病院などの施設では、夜間に利用可能な託児所を整備しているところも増えてきました。
家族や友人に預かってもらう
祖父母や友人に子どもを預かってもらうのもメジャーな対処法の一つです。
おじいちゃん・おばあちゃんなど、気心の知れた大人であれば、子どもが安心して過ごせるメリットもあるため、信頼できる預け先がある場合は検討してみましょう。
夜間のベビーシッターサービスを利用する
ベビーシッターサービスの中には夜間保育に対応しているところがあります。
費用の相場は1時間2,500~3,000円前後で、その他に入会金(1~3万円)が必要なベビーシッターサービスもあります。
対応エリアも業者により異なるため、業者ごとの料金体系と派遣範囲をチェックしてみましょう。
日勤のみの職場orシングルでの子育てに理解のある職場を探す
シングルマザーの看護師さんの場合、子供が小さい間は、日勤のみの職場(病床がないクリニックなど)で働くのも一つの方法です。
また、夜勤のある職場でもシングルマザーの事情に配慮してもらえるようであれば、夜勤回数を減らしてもらえないか交渉してみましょう。
特に子育て中は、夜勤以外にも子どもの急な病気や、園・学校での行事などに参加するために休暇を取る機会が増えます。
職場の理解は働きやすさに大きく影響することを意識し、いざというときは転職も視野に入れて、勤務先の福利厚生や人員配置などをチェックすると良いでしょう。
子どもとの生活を大切に、ご自身に合った働き方を
シングルマザーの看護師さんは、稼ぎ手が自分一人になる分、子どもとの時間の過ごし方と収入という二つの面で悩みを抱えがちです。
夜勤の働き方について悩んだ時は、まず現在の悩みが「働き方」と「収入」のどちらの面でより不安が大きいかを考えてみるのがおすすめ。
働き方(子どもと過ごす時間)の方を優先したい場合は、子どもがある程度の年齢になるまでは夜勤も含めた働き方をセーブするのも考え方の一つでしょう。
なお、日勤のみの働き方で収入面が不安な場合も、スポットで一時的に夜勤バイトを増やすなどで収入を増やすことは可能です。
今回ご紹介した夜勤の時の子どもの預け先も参考に、お子さんとご自身の生活も大切にしつつ、自分に合った働き方を見つけましょう。