医師・看護師の常駐が義務付けられている介護施設では、高度な医療行為は少ない反面、看護師さんへのニーズは高くなっています。介護施設は、夜勤専従で働く看護師さんにとってもチェックしておきたい職場の一つです。
そこで今回は、まだ知名度が低い「介護医療院」の仕事内容について解説します。
夜勤専従の看護師さんは知っておきたい!介護医療院で働くという選択肢
夜勤専従の看護師さんの中には医療施設と介護施設をどちらも経験している方も多いのではないでしょうか。いずれの施設も現場ごとに異なるのはもちろん、制度変更に伴って新たな施設が新設されるケースもあります。
介護医療院とは?
介護医療院とは、平成30年(2018年)4月に創設された介護施設です。介護保険で利用できる居住型の介護施設で、長期的な医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ高齢者(要介護1~5)を入居対象としています。
長期療養(看取り・ターミナルケア含む)の機能を持っていることから、医師と看護師の常駐が義務付けられている一方で、入居施設としての生活機能を有している点が介護医療院の大きな特徴です。
夜勤専従看護師さんの介護医療院での仕事内容
介護医療院では、24時間体制で医療と生活サポートを提供するため、看護師さんの仕事内容も「医療」「介護」「生活」の他方面にわたります。それに伴って、医師、介護士、ケアマネジャー、理学療法士など隣接職種との連携も不可欠です。
1.医療行為・服薬管理
採血、バイタル測定、ガーゼ交換、褥瘡ケア、点滴、注射、喀痰吸引、投薬、服薬有無の確認など
2.衛生管理
感染症の流行防止、感染症患者の隔離など
3.生活支援
食事・睡眠・入浴などの介助、機能訓練、メンタルケアなど
4.急病等の緊急対応
急変時の対応、災害時の救助や避難誘導など
5.看取り・ターミナルケア
疼痛管理、入所者家族とのコミュニケーション、エンゼルケアなど
介護医療院で働くメリット・デメリット
介護医療院での仕事には以下のようなメリット・デメリットがあります。
【介護医療院で働くメリット】
・高齢者介護、看護の知識とスキルが身に付く
・医師常駐で急変時の対応がしやすい
【介護医療院で働くデメリット】
・介護業務が加わる場合がある
・看取りやターミナルケア・エンゼルケアも必要
介護医療院は、生活施設でありながら長期療養のための医療機能も持っています。高齢者の医療と介護に関する知識・スキルが身に付くほか、ベテランの看護師さんであれば医療施設・介護施設どちらの経験も生かせるでしょう。また、医師が常駐しており、入居者さんの急変にも対応しやすいと言えます。
一方、介護医療院の仕事では、看護業務に加えて、生活介助をはじめとした介護業務が加わるケースもあります。日常生活に必要な医療処置に加えて、看取りやターミナルケアの機能も持つため、終末期医療への経験がない看護師さんの場合は、ストレスを感じる場合もあるでしょう。
介護医療院の夜勤の見つけ方
介護医療院は、令和6年4月1日時点で全国に926施設が開設されています。制度改正から間もないこともあり、施設数は多くありませんが、今後も増えていくことが予測され、それに伴い介護医療院での看護師さんのニーズも高まっていくでしょう。
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