療養型病棟における看護師の仕事内容は?夜勤バイトの探し方やメリット・デメリット

療養型病棟で働く看護師と患者のイメージ

看護師さんが働く病棟には、一般病棟に加えて、急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟と複数の種類があります。患者さんの容態によって分かれるこれらの病棟では、看護師さんの仕事内容も病棟のニーズに合ったものが求められます。

今回は、療養型病棟の仕事の特徴とメリット・デメリットを解説。夜勤バイトを検討中の看護師さんは参考にしてください。

医療療養型病棟とは?看護師さんの夜勤バイト先としての特徴

笑顔の看護師

療養型病棟とは、継続的な医療的措置が必要な患者さんが治療の継続と生活支援を受けるための長期入院施設です。全体の約8割を75歳以上の患者さんが占め、認知症患者割合も6割以上と高い(※)ため、回復を目的としたリハビリ段階にはない患者さんが多く、「療養」病棟でありながら治療メインの対応を取るケースが多いのも特徴です。

急変の頻度は高くないため、夜勤バイトの看護師さんは、個々の患者さんに合わせた医療処置(SpO2モニターや全身状態の確認、酸素投与、気管切開の管理、痰吸引など)をおこないつつ、排泄介助や褥瘡の管理などをサポートします。

※日本看護協会「回復期・慢性期看護実態調査 報告書」35ページ
https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/kaihukuki_report.pdf

療養型病棟における夜勤看護師さんの主な仕事内容

療養型病棟の夜勤バイトにおける看護師さんの主な仕事は以下の通り。

■夜勤バイトでの看護師さんの主な業務内容
1. バイタルサインの定時観察と滴定酸素量の調整
2. 経管栄養・中心静脈栄養の準備とラウンド(見回り)
3. 体位変換・褥瘡予防ケアと排泄介助
4. 家族・介護職からの情報聴取と記録

急性期病棟と比較すると医療処置の量・頻度は少ないものの、長時間同じ体位が続くことによる患者さんの皮膚トラブル(褥瘡など)や脱水症状を早期に発見することが、夜勤現場では特に重要となります。

看護師さんが療養型病棟で働く際のメリット

療養型病棟で夜勤バイトをする際のメリットには、主に以下のようなものがあります。

・急変の頻度が低い
・高齢患者との長期的関わりが持てる
・慢性期ケアの知識と経験が身につく

療養病棟では、急性期病棟や一般病棟と比較すると急変の頻度は低め。長期の入院患者さんが多いため、落ち着いた環境で一人ひとりの患者さんに対する観察力や生活支援スキルを磨くことができます。超高齢化社会においては必須のスキルとも言える慢性期ケアの看護経験を積める点も療養病棟のメリットと言えるでしょう。また、他病棟よりも准看護師の在籍率が高い点も療養病棟の特徴です(※)。

※日本看護協会「回復期・慢性期看護実態調査 報告書」34ページ
https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/kaihukuki_report.pdf

看護師さんが療養型病棟で働く際のデメリット

一方、療養型病棟の夜勤バイトには以下のようなデメリットがあることもチェックしておきましょう。

・ADLの低い患者さんが多い
・在宅復帰率が低く、看取りケアに直面することが多い
・体位変換・移乗介助による腰背部への負担が大きい

療養型病棟の患者さんには高齢者が多く、食事や排泄・着替えをはじめとしたADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)が低いため、夜間のトイレ歩行などで適切な介助が求められます。

また、療養型病棟の在宅復帰率は全体の5割(※)と低く、死亡退院の割合が高いことから、院内で看取りケアが発生するケースも少なくありません。寝たきりの患者さんの体位変換や車椅子への移乗などをおこなう関係で、腰や背中を痛める場合もあるため、基本の介助動作を身につけておくのがおすすめです

※日本看護協会「回復期・慢性期看護実態調査 報告書」35ページ
https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/kaihukuki_report.pdf

療養型病棟での夜勤バイトの探し方

療養病棟の夜勤バイトを探すには、看護師向けの夜勤求人を専門で扱う求人サイトの活用がおすすめです。看護師さんの夜勤バイトを専門で扱うナイトナースでは、求人検索画面の「詳しく検索する」をクリックすることで、「療養型病棟」のバイト案件を探すことができます。

※参考
日本看護協会
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