医療現場での人手不足や働き手の変化から「夜勤専従」という、夜だけ働く看護師さんも増えてきました。
昼間の時間帯を自由に使いながら、夜だけ効率的に働ける点が夜勤の良さです。
そのワークスタイルに満足している人も多い一方、大変さもあるとの声も聞きます。その一つが「ダイエット」に関するお悩み。
そこで今回は夜勤で働く看護師さんの食事法について調べました。
【夜勤の仕事はダイエットの敵が多い】
看護師さんに限りませんが、夜勤で働く人はどうしても生活習慣が乱れがちです。
睡眠がうまく取れなかったり、遅い時間帯に働いたりすることのストレスは、ホルモンバランスなどを崩し過食や肥満につながります(※1)。
食事をとる休憩時間が深夜帯になることも含めて、残念ながら夜勤はダイエットによくない要素を含んでいるんです。
その人の体質や普段の生活スタイルにもよるのですが、夜勤を始めてからちょっと太り気味になってしまったなんて話も少なくありません。
【看護師さんは食に気を配ってほしい】
だからこそ夜勤で働く看護師さんは、食べる物に注意が必要です。
肥満につながり体型が崩れるだけでなく、美容に悪影響が出たり、疲れやすくなったり、生活習慣病を引き起こしたりと、体への影響を及ぼします。
看護師として長く活躍している方は、食習慣を非常に大切にしています。
ダイエットの面ではもちろん、健康管理の意味でも仕事中の食事には気を配っていきましょう!
【ダイエットにもなる!休憩中の食事法】
では夜勤の方に実践してほしい具体的な食事法を紹介していきます。
・夜勤前の食事
まずは夜勤前の食事についてです。
看護師は体力も重要なため、勤務前にしっかりと食事をしておくことは大切。
たんぱく質に炭水化物、野菜類をバランスよく摂取するようにします。
しかしスタミナをつけるため、という名目のもとあまりがっつり食べるのはおすすめできません。
寝だめと同じですが「食いだめ」も基本的にはできず、カロリーオーバーの食事は余分な脂肪に変わってしまいます。
・夜勤中(休憩時間)の食事
交代の制度は施設でも違いますが、休憩時間は他の人が睡眠をとっているような深夜の時間帯です。
食べすぎは胃もたれなどにつながり仕事のパフォーマンスが落ちますし、肥満のもとにもなります。消化の良いものを軽めにが基本です。
便利などでつい頼ってしまいがちですが、コンビニ弁当やカップ麺などは良くありません。
油分や塩分が過多になってしまいます。
夜食に適しているのは野菜やバナナといった果物、ヨーグルトなど。美容と健康にも効果があるグリーンスムージーもおすすめです。
甘い物が欲しいのであれば洋菓子でなく、豆腐を使ったドーナツや、食物繊維が豊富なおからクッキー、ゼリーあたりを選びましょう。
炭酸水は胃の中で膨らみ満腹感を増すため、水分補給の手段としては悪くありません。
ただし糖分が含まれるものは避けてください。
・夜勤後の食事
仕事が終わった後は解放感もあり財布のひもがゆるむので、つい飲食店に入っていろいろ注文したくなるものです。
しかし今後寝ることなどを考えると、お腹いっぱいに食べてしまうのは考えものです。
満腹状態だと睡眠の質が下がりホルモンバランスが乱れることから、太りやすい体質になる危険性もあります。
あらかじめ家に食事を用意しておいて誘惑に流されないようにさっと帰る、といった工夫もダイエットの助けになります。
そのためあまりキツキツに制限したくはありませんが、やはり看護師の仕事にとって体は資本。
ポイントをおさえて健康的な食事を心がければ、夜勤の仕事をしながら健康的に長く働き続けることを心がけたいですね。
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※1 「Shiftwork, sleep habits, and metabolic disparities: results from the Survey of the Health of Wisconsin」SLEEP HEALTHサイトの論文より