物価の上昇や電気料金の値上がりなどを受けて、貯金だけでなく投資も始めたほうが良い?と感じている看護師さんも多いのではないでしょうか。
しかし、初めて投資をする場合、ほとんどの人は、何から始めるのが良いかと疑問や不安を覚えるものです。
そこで本記事では、投資を始める際に最初にやりたいことと、投資の基礎知識について解説します。
物価が値上がりしている今は貯蓄よりも投資がおすすめ
物やサービスの値段が上がると、1,000円や1万円で買える物の種類や量が減っていきます。
これは、現金の価値が下がることを意味します。
貯蓄しても、お金の価値が減るため、資産形成のスピードが落ちることになります。
これに対処する方法として、資産の一部を銀行の預金金利よりも高い利回りで運用しようというのが投資の考え方です。
1.家計から投資に回せるお金を見積もる(生活費は削らずに、貯蓄の一部を回す)
2.証券会社に口座を開く(身分証とマイナンバーカードor通知カードが必要)
3.毎月一定額の投資商品を購入する(最初は長期の積立投資からがおすすめ)
まずは収入の一部を投資に回そう
毎月の収入のうち貯蓄に回すお金の一部を投資に回して、少しずつ金融商品を購入していくと良いでしょう。
給与振込口座から天引きで貯蓄をしている方は多いですが、証券会社も同様の機能を持っており、給与振込口座から一定額を証券会社の口座に移動して、自動で投資商品を買い付けることができます。
最初の投資は何がおすすめ?
投資商品にはさまざまなものがありますが、最初の投資で活用したいのは、投資初心者が資産作りをできるように設計されている「つみたてNISA」と「iDeCo(イデコ)」です。
つみたてNISA
・毎月一定額(証券会社によっては100円から)の投資信託を継続的に購入し積み立てていく。
・投資額は年間40万円まで。
・最長投資期間は20年間で、解約は随時可能。
・運用で発生した利益に税金がかからない。
・証券会社や銀行につみたてNISA口座を開設して投資する。
・2024年からは新NISA制度がスタートし、年間120万円までの積立投資が可能になり非課税期間も無期限に。
iDeCo(イデコ)
・月々5,000円以上1,000円単位で投資信託・保険・貯蓄などに掛金を拠出し、投資商品を購入し積み立てていく。
・掛金と運用利益は非課税で、年金受け取り時も退職所得控除(または公的年金等控除)の対象となるなど節税効果が大きい。
・年金の引き出しは原則60歳以降。
・口座開設時に2,829円、掛金の納付ごとに105円、還付手数料が1,048円かかる。
投資の始め方
つみたてNISAやiDeCoは、証券会社・銀行などに専用の口座を開設して投資信託などの買付を行います。
投資信託銘柄のラインナップは、証券会社のほうが充実しており、口座開設手続きもオンラインで完結するところが多いため、手軽に口座開設をしたい場合はチェックしてみましょう。
投資を続ける上での注意点
投資で資産作りをする場合、以下のポイントに注意しましょう。
・毎日の値動きに一喜一憂しない
投資商品の多くは、貯金と異なり価格が変動します。購入時点よりも資産がマイナスになる瞬間や、反対にプラスとなる瞬間もありますが、一喜一憂せずに投資を継続しましょう。
・「長期」「分散」「積立」を前提にする
投資で資産作りをする際にもっとも重要なのは、長期の積立投資を通じて「時間を味方につける」ことです。
毎月一定額を長期間、継続的に投資することで、常に値動きしている投資商品の購入タイミングを分散し、値動きのリスクを抑えられます。
投資商品の価格が上昇し大幅なプラスになると、ここで利益を確定したほうが良いのでは、と迷うようになりますがiDeCoは60歳まで、つみたてNISAもまとまった資金が必要になるまでは投資を続けるほうが良いでしょう。
投資を行うためには、元手となる資金が必要です。
投資に取り組みながらも収入もアップさせていきたいという看護師さんは、ナイトナースの求人もぜひチェックしてみください。