本来、人の命と向き合い、感謝されることの多い看護師の仕事はやりがいに溢れています。
しかし、長く同じ病院や病棟に勤務していると、時にやりがいを感じられなくなったり疲れることもあるでしょう。特に仕事に慣れている30〜40代の方、「中だるみしてきたな」と感じることもあるはずです。
そこで今回は、やりがいを失ってしまった看護師さんのために、やりがいの見つけ方と具体的な対処法を紹介します。
やりがいを失った理由を考えてみる
まずは、「なぜ仕事にやりがいが感じられなくなったのか」を自分自身の中で整理してみましょう。
できれば、思いつく限りその理由を紙に書き出してみてください。「毎日同じことの繰り返しで飽きてしまった」「◯◯に挑戦したい」など、具体的な事柄を挙げていくのがポイントです。
これにより、「自分にとって仕事のやりがいとは何なのか?」を知ることができます。それぞれ仕事に対する価値観は異なるため、人のやりがいではなく「自分のやりがい」を見つけることがとても重要です。
そして、「そのやりがいを感じられるようにするにはどうすればいいか」を逆算して考えてみると、今やるべきことが見えてきます。
やりがいを感じなくなった時の対処法
ここからは、具体的にどのようなことをすれば、仕事にやりがいを感じられるようになるのか、その具体的な方法を紹介します。
しっかり休息を取る
最近、休日にしっかりとリフレッシュできていますか?「少し疲れが溜まっているな」と感じた時は、有給休暇を利用するなどして、数日間思い切って休息を取ることも大切です。
現場から離れ自分の好きなことを思いっきりしてみると、自然とやる気が回復してくるもの。まずはしっかりと休み、自分の時間を大切にすることを意識してみましょう。
目標を持つ、再設定してみる
やりがいを失う場合の多くは、日々が”繰り返し”になりマンネリ化しているケースです。その場合、新たな目標を設定したり、今ある目標を再設定したりしてみるのがいいでしょう。
「100万円貯めて海外旅行に行く!」「ゆくゆくは看護部長になる!」など、具体的な目標を持つことで自ずとモチベーションが上がり、1日1日を大切に過ごすことができるはずです。
異動の希望を出してみる、転職は最後の選択肢?
もし、「今の病棟、科に配属されてからやりがいを失った」という場合は、思い切って異動の希望を伝えることも一つの方法です。異動して新たな環境に身を置くことで、新鮮な気持ちを取り戻せる方もいます。
ただし、希望がそのまま通るケースはあまり多くないのが実情です。他の方法を試しながら「どうしても」という時の選択肢の一つとして考えておきましょう。
また、転職も慎重に判断することをおすすめします。もちろん、新たなやりがいを見つけられる可能性もありますが、根本的な問題(自分のやりがいとは何か)が解決されていないと「その場しのぎ」になってしまうことも少なくありません。スキルアップ、キャリアアップのための転職は決して悪いことではありませんが、まずは「自分のやりがい」ととことん向き合ってみましょう。
気分転換に他の病院でアルバイト
看護師の世界にも、1日から勤務できる「単発アルバイト」があるのをご存知でしょうか?
今までの経験を活かしながら、違う病院で勤務できる看護師のアルバイトは、気分転換に最適です。他の病院の様子を知ることで、また新たな気持ちで勤務ができるでしょう。
もちろん、収入も得ることができるため、金銭的な目標を設定している方も積極的に活用してみください。
他にも、「治験コーディネーター」「養護教諭」「ケアマネージャー」など、看護師の資格や経験を活かせる仕事は数多く存在します。
他の現場で勤務した経験を本業に活かすことで、良いサイクルを生み出せることもあるでしょう。やりがいを失ってモヤモヤしているなら、気軽にチャレンジしてみてください。