フリーランス看護師とは、常勤先を持たずにフリーランス(個人事業主)として短期バイトや夜勤専従で働く看護師さんを指します。
雇用主がいないフリーランス看護師がぜひともチェックしておきたいのが、2024年11月1日に施行された「フリーランス新法」です。
本記事では、フリーランス向けの新しい法律と、フリーランス看護師の働き方について解説します。
フリーランス新法とは
フリーランス新法は、正式名称を「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(フリーランス・事業者間取引適正化等法)と言います。
コロナ禍以前から注目され始めた働き方の多様化とフリーランスの増加を受けて、フリーランスの権利を守り、業務を発注する側との適正な取引が行われるようにする目的で改正されました。
フリーランス新法のチェックポイント
新たに施工されたフリーランス法では、主に以下のポイントが重視されています。
・業務内容や報酬、納期などを明確にし、書面やメールを交わす(口頭はNG)
・報酬支払期日の設定(60日以内)および期日内の支払い
・1か月以上の業務を委託した場合の禁止行為7つ(受領拒否、報酬の減額、返品、買いたたき、購入・利用強制、金銭や労務を不当に提供させる、不当な給付内容の変更ややり直し)
・募集情報の的確表示(虚偽の表示または誤解を生じさせる表示を禁止する)
・フリーランスが妊娠・出産・育児・介護などと業務を両立できるよう配慮する
・ハラスメント対策に関する体制整備(相談対応の制度作りや外部機関への委託)
・中途解除等の事前予告・理由開示(少なくとも30日前までに、①書面②ファクシミリ③電子メール等による方法でその旨を予告)
これらの行為のうち、発注側に守られていない事項があった場合、フリーランスは改善要求や行政窓口への申出を行えます。
また、発注事業者側には行政の調査が入り、指導や勧告を受けることになり、従わない場合は企業名公表、さらに悪質な場合は罰金が科されます。
フリーランス看護師が困った場合の相談先は?
フリーランス看護師にとっても心強いフリーランス新法ですが、実際に困りごとがあった場合に「どこに相談先すれば良いの?」と迷う方も多いでしょう。
フリーランス用の窓口以外にも看護師さんを対象とした窓口もあります。困った場合はひとりで悩まず、まずはトラブルの具体的な内容をまとめた上でアクセスしてみましょう。
https://freelance110.mhlw.go.jp/
◆日本司法支援センター「法テラス」
https://www.houterasu.or.jp/
◆はたらくナースの相談窓口|看護職の皆さまへ|公益社団法人日本看護協会
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/madoguchi/
フリーランス看護師という働き方
フリーランスという働き方が普及したことで、看護師さんでも特定の雇用元に所属しない働き方をする人が増えています。
一般的な看護師さんとの働き方の違いは、個人で仕事を請け負う点。
夜勤専従の看護師さんや単発バイト専門の看護師さんのほか、日本全国を移動しながら住み込みで働くトラベルナースや、本業と別に副業として看護師をする方もフリーランス看護師に含まれます。
フリーランス看護師の仕事の探し方
フリーランス看護師が仕事を得る方法は、前職のつてや看護師仲間からの紹介など様々ですが、夜勤のバイトを中心に扱う看護師求人サイトも狙い目です。
看護師さんの夜勤バイトを専門で扱うナイトナースでは、関東・関西・東海エリアの夜勤の求人を検索できます。
気になる求人がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。