【年代別】20代~30代の看護師さんが気を付けるべき健康管理は?

健康管理をする女性

看護師さんの多くが、「自分自身の健康を維持しながら長く働きたい」と考えているのではないでしょうか。看護師が働き続けるためには、ライフステージごとの心身の変化を理解し、その状況に見合った健康管理を行うことが欠かせません。

そこで今回は、20代~30代の看護師さんが覚えておきたい健康管理法を紹介します。いつまでも元気に生き生きと働けるよう、自身の健康について考えてみましょう。

20代、30代女性のライフスタイルの変化

20代前半は、「養成機関を卒業し仕事に就く」という大きな生活の変化を経験します。初めての一人暮らしや、慣れない通勤電車、新しい仕事に対する不安や緊張などにより、過度なストレスを感じてしまう看護師さんも少なくありません。ときには、仕事の忙しさやストレスが原因で食生活が乱れ、体重の減少や増加がみられることもあります。

また、20代後半~30代にかけては、結婚、妊娠、出産、育児などのライフイベントを経験する機会が増える時期です。同時に、仕事で責任あるポジションを任されることも増えてきます。そのようなライフスタイルの変化により、身体的、精神的な負担が多くなると、体調を崩しやすくなります。また、出産後に仕事と家庭の両立を選択した看護師さんは、今までとは違うストレスを感じることもあるでしょう。

具体的な健康管理方法は?

ランニングをする女性の足
それでは、これらの時期に看護師さんはどのような健康管理を行えばいいのでしょうか。
具体的な方法を見てみましょう。

生活習慣を見直す

健康的な生活を送るためには、「適度な運動」「質の良いバランスのとれた食事」「十分な睡眠」の3つの要素が欠かせません。

・運動

忙しい看護師さんは、立ち仕事なので1日に多くの歩数を歩いているかもしれません。あまり活動量が少ないと感じる方はなるべく階段を使ったりと、日常生活に少しの運動を取り入れることを意識しましょう。
また、生理周期の合わせてダイエットに取り組むのも効果的です。休みの日にはリフレッシュとしてヨガ教室などに通ってみるのもおすすめです。

ダイエット中の女性のお腹

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・食事

1回に主食・主菜・副菜が揃うように心掛け、1日3食欠かさず食事を摂るようにします。日本医師会の資料(※1)によると、20~30代女性の1日に必要な摂取カロリーは1942.5kcal~2012.5kcalほど。「過度な食事制限によるダイエット」は、貧血や骨量の低下の危険性があるため控えましょう。

(※1)日本医師会 健康になる!1日に必要なカロリー「推定エネルギー必要量」
https://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html

夜勤勤務中の看護師さんの食事のポイント ~健康的に夜勤を続けるために~

2017年11月15日
・睡眠

看護師さんは夜勤により、睡眠サイクルが崩れがちです。自分の睡眠サイクルを把握しながら、睡眠と仮眠を上手に取り入れ、十分な睡眠時間を確保しましょう。

寝起きの女性

夜勤でも健康で長く働くためには休息が大切!睡眠の質の高め方

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ストレスと上手く付き合う方法を見つける

20~30代では、それぞれのライフスタイルで大きな変化があり、慣れない仕事をこなすことや、責任ある仕事を任されるプレッシャーから、ストレスをため込みやすくなります。体がだるい、疲れやすいなどの症状は、過度なストレスがかかっているサインです
趣味に没頭する時間を作ったり、好きな音楽を聴いてリラックスしたり、心許せる相手と会話したり、自分に合った気晴らしの方法を見つけておきましょう。

月経の状態に意識を持つ

「働く女性の身体と心を考える委員会(※2)」が行ったアンケート調査によると、25歳未満の働く女性の26.2%が、25歳〜30歳の21.5%が月経不順であるという結果が出ています。

また、月経不順である人の半数がその状態を放置しており、その中の3割以上の人が強い月経痛があると回答。月経異常は、ホルモンバランスの乱れや卵巣や子宮の異常、甲状腺の異常が原因とも言われています。「これまでは大丈夫だったから」と過信せず、異常を感じたら早めに婦人科を受診しましょう。

(※2)働く女性の健康に関する実態調査結果-厚生労働省
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/common/pdf/0_5_3.pdf
・定期健診や人間ドッグを受ける

2016年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査(※3)によると、「人間ドックや定期健診の受診率が最も低いのは30代女性」という結果が明らかになっています。30代女性は、家事や子育てが忙しく、自分の健康をないがしろにしてしまうため、健診の受診率が低い傾向にあるようです。

また、国立がん研究センターの資料(※4)によると、「20歳〜39歳までのがん患者の約80%は女性」という結果も出ており、定期健診の大切さを物語っています。看護師として働き続けるために、積極的に定期健診を受けましょう。

(※3)平成28年国民生活基礎調査の概況 III世帯員の健康状況-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/04.pdf
(※4)男女別の年齢階級別罹患者-国立がん研究センター
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/1018/index.html

母性健康管理制度を理解し、状況に見合った働き方をする

「母性健康管理制度」とは、妊娠中や出産後の女性労働者の状態に応じて、業務負荷を調整したり、労働環境を整えたりする制度です。
この制度について理解を深めておき、職場の人たちとコミュニケーションをとりながら、業務負担の軽減も意識しましょう

また、妊娠中や出産後は無理をしないことも大切です。自らの現状を受け入れて、夜勤勤務免除を申請したり、時短勤務を希望したり、状況に合った働き方を選択しましょう。

【参考】厚生労働省委託 母性健康管理サイト「母性健康管理とは」
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/about/