潜在看護師さんがもう一度看護師として働くために 覚えておきたい5つのステップ

育児をするママナース

厚生労働省の資料「看護職員の現状と推移」によると、看護師さんの退職理由でもっとも多いのが「出産・育児のため」。実際に、結婚や出産を機に現場から離れる方も少なくありません。

しかし、中には一度退職したものの「看護師としてもう一度働きたい」「子育てが落ち着いてきたから資格を活かして働きたい」という方もいるでしょう。
そこで今回は、子育てが落ち着いて、もう一度看護師として働くために覚えておきたい5つのステップを紹介します。


ブランクがあっても需要はあるの?

日本では「人手不足」が問題視されていますが、看護師さんもその例外ではありません。
依然として看護数は十分とは言えず、国も看護師不足を課題として挙げています。

看護師不足解消のための鍵を握っているのが、看護師の資格を持っているものの実際に医療機関で働いていない「潜在看護師」。
たとえブランクがあったとしても、働いてくれる看護師さんを求めている病院はたくさんあります。「一度現場を離れてしまったから」と悲観せず、積極的に求人探しを始めてみることをおすすめします。

復職までの5つのステップ

面接を受ける看護師
しかし、実際には「現場を離れていた時間が長いから、スムーズに復帰できるか不安」と感じる方も少なくないでしょう。まずは、ここから紹介する5つのステップをチェックしてみましょう。このステップを意識しておくと、求人探しがグッと楽になるはずです。ぜひ参考にしてください。

1. 家族に相談し理解を得る

看護師として復職するためには、家族の理解を得ることが先決です。「どれくらいのペースで働きたいのか」「何時から何時まで働くのか」「家事・育児の分担はどうするか」など、なるべく具体的な内容を家族と話し合っておきましょう。

育児をしながら看護師として働くためには、家族の協力体制を得ておくことがとても大切です

2. 子どもを預ける施設を検討する

働くペースや家族の状況にもよりますが、子どもを保育園や託児所に預けなくてはいけないケースもあるはずです。それぞれの施設について事前に理解を深め、最適な預け先を検討しておきましょう。また、はじめから「託児所が備わっている病院」を勤務先の選択肢にするのも一つの方法です。

【参考】保育園?それとも託児所? 看護師さんは子どもをどこに預ければいい?

3. 看護師専門のコーディネーターに相談する

ブランクがある方の場合、復職を支援する無料サービスを活用するのがおすすめです
看護師専門のコーディネーターを活用すれば、復職に関する不安や悩みを相談しながら、最適な勤務先を探すことができます。コーディネーターは病院の雰囲気もしっかりと把握しているため、子育てをしながら働きやすい求人を紹介してくれるはずです。

4. 復職セミナーや講習会を活用する

知識面・技術面での不安がある方は、潜在看護師さんのための復職セミナーや、講習会に足を運ぶのもいいでしょう。
それぞれのセミナーにより内容は異なりますが、最新医療の基礎知識や技術を座学として学ぶことができるものや、日本看護協会でも実際に採血や点滴の演習ができる研修等が用意されています。

5. 単発アルバイトや短期勤務、非常勤勤務から始める

「復職するなら常勤」と考える方もいるかもしれませんが、まずは1日から勤務できる単発アルバイトや、短期の求人からペースを掴んでいくのも選択肢の一つです

また、時給が良い求人は、その分即戦力を求めていたり、忙しい現場であったりするケースもあります。時給だけに注目せず、自分が「働きやすそう」と感じる勤務先で働き始め、慣れてきたら常勤を目指してみてはいかがでしょうか


一度現場を離れると、誰しも復職することに不安を抱きます。しかし、それでも実際に子育てをしながら看護師を続けている方もたくさんいるのも事実です。

まずは、自分の理想の働き方を家族と共有して、今回紹介したステップを参考に、自分にできそうなことから始めてみてはいかがでしょうか。

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