立ち仕事の多い看護師さんの中には、「足がむくみやすい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
むくみがひどくなると、体のだるさや疲れやすさにもつながるため、なるべく未然に防ぎたいものです。
そこで今回は、足のむくみの原因と対策について解説します。
勤務中でも簡単にできる足のむくみ対策ストレッチも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
看護師さんの足のむくみの原因と対策
まずは、足のむくみの原因と対策を解説します。
ご自身の生活習慣の中にむくみの原因が潜んでいないか、チェックしていきましょう。
むくみの原因
足のむくみの大きな原因の一つが、血流の低下です。
血流の低下によって体内の老廃物や水分が上手く外に排出されない状態が続くと、体のむくみにつながります。
立ち仕事の多い看護師さんの場合、重力の影響で下半身に老廃物や水分が溜まりやすくなるため注意が必要です。
対策
足のむくみを防ぐために、日常生活の中で気をつけたいポイントとしては以下の3つが挙げられます。
対策1.塩分の摂りすぎに注意する
味付けの濃い食事で塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を薄めるために体が水分を溜め込もうとします。
むくみを防ぐには、なるべく塩分を控えた食事を摂ることが大切です。
対策2.体が冷えないようにする
体の冷えによって血流が悪化すると、体のむくみにつながります。
ゆっくりと湯船につかったり、暖かい服装をしたりして体が冷えないように心がけましょう。
特に、足首からふくらはぎを冷やさないように意識するのがポイントです。
対策3.水分をしっかり摂り、老廃物を排出しやすい体にする
むくみが気になる時に水分を控えようとする方もいますが、実は逆効果。
体内の水分が足りていないと、体内の老廃物が排出されにくくなってしまいます。
こまめに水分補給をすることを忘れないようにしましょう。
また、バナナやほうれん草などのカリウムを多く含む食品も、体内の老廃物の排出を助ける働きがあります。
勤務中でもできる簡単なストレッチ
日常のむくみ対策に加え、体内の血流を意識した運動やストレッチを生活の中に取り入れるのも効果的。
ここでは、勤務中に簡単にできるストレッチを4つ紹介します。
むくみ防止ストレッチ1|足首やつま先を軽く動かし、血行促進!
勤務中は、足首やつま先をこまめに動かしましょう。足首を回すだけでも、血行が促進されますが、つま先も意識できるとより効果的です。
1.椅子に浅く腰をかけます。
2.つま先は床につけたまま、両方のかかとを持ち上げます。
3.かかとを戻して、足裏を床につけます。
4.次に、両足のかかとは床につけたまま、つま先を持ち上げます。
5.1〜4の動きを5〜10セット繰り返しましょう。
むくみ防止ストレッチ2|血流のポンプ「ふくらはぎ」をしっかり伸ばそう
下半身に流れる血流を上半身に戻すポンプのような役割のふくらはぎは、むくみの防止にとって重要です。ふくらはぎをストレッチし、動かしやすい状態を保ちましょう。
1.壁の正面に立ち、ひじを伸ばした状態で両手を壁につきます。
2.片足だけ後ろに引き、引いた足のつま先は45度外側に向けます。
3.前足の膝は曲げ、後ろ足のふくらはぎが伸びていることを感じながら60秒ほどキープ。
4.反対の足も同様に行いましょう。
むくみ防止ストレッチ3|足を持ち上げて血流を上半身へ!
休憩中に仰向けの体勢が取れる方には、仰向けの状態で足を持ち上げ、下半身に溜まった血流を上半身へ戻す動きもおすすめです。
持ち上げた足は脱力しながらぶらぶらと動かしましょう。
足を持ち上げるのがつらい方は、壁に足を立てかけながら行うのもおすすめです。
むくみ防止ストレッチ4|股関節周りの血行も促進しよう
股関節の血行を促進するだけでも足がすっきりとします。エレベーターを待っている隙間時間などを利用してストレッチしましょう。
1.まっすぐ立った状態で右足を少し前に出します。
2.右足のかかとは床につけたままつま先だけ上げます。
3.右足の付け根から動かすことを意識して、つま先を左右に5回ずつ動かします。
4.左足も同様に動かし、左右5セットずつ行いましょう。
いかがでしょうか。夜勤勤務で足のむくみが気になる看護師さんは、今回紹介したむくみ対策をぜひためしてみてください。