夜勤専従の看護師として働くことを考えている方の中には、自分にはどのような働き方があっているかわからないと考えているのではないでしょうか。夜勤には、2交替制と3交替制があり、それぞれの働き方にメリットやデメリットがあります。
そこで今回は、夜勤専従の働き方について、休憩時間や仮眠時間の実態、2交替制と3交替制のメリットやデメリットなどを解説します。
実態調査でわかる夜勤専従看護師さんの休憩時間と仮眠時間の現状
夜勤専従看護師さんが元気に働き続ける上で重要な要素の一つが、休憩時間や仮眠時間です。今回は「2020日本看護協会調査報告」のデータから、2交替制と3交替制における休憩時間と仮眠時間の実態を見ていきましょう。
休憩時間
夜勤をする全国の看護師さんを対象とした実態調査によると、3交替制の場合、夜勤の拘束時間は平均8.7時間、休憩時間は平均1時間でした。2交替制の場合は、拘束時間が平均16.2時間、休憩時間は平均1.3時間という結果が出ています。2交替制の方が拘束時間は長く、それに伴い休憩時間も長くなります。
多くの病院では、日本看護協会のガイドラインに沿って、夜勤の途中で1時間以上の休憩時間を確保しています。特に2交替制では、2時間以上の連続した休憩時間が取れるケースが多くあります。夜勤は体力を要する仕事なため、しっかり休憩を取ってリフレッシュできる環境かどうかが、求人を選ぶ上で重要なポイントです。
仮眠時間
夜勤中の仮眠は、心身の疲労回復に重要となります。同調査によると、仮眠時間は、3交替制の場合0時間、2交替制では平均0.9時間です。
ちなみに、仮眠時間の扱い方は、病院によって「すべて労働時間としている」(36.3%)、「すべて休憩時間としている」(35.8%)、「一部労働時間、休憩時間としている」(15.9%)などさまざまです。
求人を選ぶ際は、仮眠時間の長さだけでなく、仮眠しやすい環境が整っているかどうかも確認しておきましょう。仮眠専用の個室が用意されている病院もありますが、約4割は「仮眠スペースはないけれど、横になれる場所がある」という状況です。個室がない場合は、同僚と交代で仮眠を取ったり、仮眠スペースを共有したりするのが一般的です。
2交替制と3交替制のメリット・デメリット
ここからは、2交替制と3交替制のメリットとデメリットを解説します。
2交替制
2交替制のメリットの一つは、夜勤回数が少なく、まとまった休日を取得しやすい点です。3交替制に比べて生活リズムも安定しやすく、夜勤明けには次の勤務までしっかり休息が取れます。また、夜勤手当が高額なので、効率的に収入を増やしたい方にもおすすめです。
一方、デメリットとしては、1回の勤務時間が12〜16時間と長く、体力的負担が大きい点が挙げられます。勤務する夜勤の看護師さんが少ない場合は、急患対応などで休憩時間が取れない可能性もあり、体力に自信がないと厳しいと感じる方も多いかもしれません。
3交替制
3交代制のメリットは、1回の勤務時間が8時間程度と短く、2交替制に比べると、体力的・精神的な負担が少ない傾向があることです。また、2交替制に比べて残業も発生しにくいため、ワークライフバランスを重視したい方に向いています。
デメリットとしては、勤務日数が多く、まとまった休日が取りにくい点が挙げられます。また、準夜勤や深夜勤の場合、勤務開始時間が深夜になるため、通勤手段が限られるという問題もあります。
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2交替制と3交替制、それぞれにメリット・デメリットがあるように、夜勤の働き方は人それぞれ。休憩時間や仮眠時間がしっかり確保されているか、自分のライフスタイルに合っているかなど、求人選びのポイントはたくさんあります。
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