子育てや介護が一段落し、「収入を戻したい」「現場感覚を取り戻したい」と考える40〜50代の看護師さんに注目されているのが夜勤専従常勤です。日勤を行わず夜勤のみを担当する常勤雇用で、夜勤手当による収入アップやシンプルなシフトが魅力。2交替や3交替の深夜帯を固定できるため不規則さを避けやすく、睡眠の質を保ちやすい働き方としても注目されています。
今回は、その特徴や求人選びのポイントを解説します。
40~50代が夜勤専従常勤を選ぶ理由

40~50代で再スタートを考える看護師さんにとって、夜勤専従常勤はどんな魅力があるのでしょうか。年収、生活リズム、復帰のしやすさという3つの視点から詳しく解説します。
年収リカバリーを実現しやすい
夜勤専従常勤は、収入を戻したい40~50代の看護師にとって有力な選択肢です。日本看護協会の「2024年 病院看護実態調査報告書」によると、病院の約4割が夜勤者確保策の一つとして夜勤専従の導入を実施しています。多くの病院が夜勤専従の仕組みを活用しており、求人を見つけやすい環境が整ってきています。
夜勤は手当が加算されるため、勤務回数に応じて収入が増えやすく、ブランクや家庭事情で収入が減った人にとって年収リカバリーを狙いやすい働き方といえるでしょう。
生活リズムを整えやすい
夜勤専従常勤は、交代制勤務より生活リズムを整えやすい点が大きな利点です。「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」では勤務間隔を十分に確保し、無理のない編成を行うことが推奨されています。さらに昼夜の切り替えが少ない勤務形態は健康維持に有効とされ、夜勤専従は安定した働き方につながります。
ブランク復帰にも適した職場環境が多い
ブランク復帰を目指す看護師にとっても、夜勤専従常勤は安心して働ける環境が整いやすい働き方です。「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」では、夜勤専従勤務者を1人にせず複数の看護師や補助者で体制を組むこと、連続夜勤や勤務時間を適正に保つことが推奨されており、復帰後も無理なく継続できる点が魅力です。
夜勤専従常勤求人のチェックポイント
夜勤専従常勤で働く際は、体制や休憩環境、病棟の特徴などを確認することが重要です。安心して働ける職場を選ぶためのチェックポイントについて解説します。
夜勤体制
夜勤専従を選ぶ際には、体制の確認が欠かせません。看護師が2名以上配置されているか、看護助手が加わっているかによって、業務の負担や安全性は大きく変わります。複数名で連携できる環境であれば急変時にも対応しやすく、また業務を分担できるため身体的・精神的な負担も軽減されます。安心して働くためには、求人情報で夜勤体制がどう整えられているかをしっかり確認することが大切です。
休憩・仮眠環境
夜勤専従で長時間の勤務を行う場合、休憩や仮眠の環境は働きやすさを大きく左右します。特に90分以上のまとまった休憩時間を確保できるか、静かに休める仮眠室が整っているかは重要なポイントです。適切に休養が取れる環境であれば、勤務中の集中力や安全性を維持しやすく、体調管理にもつながります。求人を選ぶ際には、休憩時間の長さや仮眠設備の有無を確認しておくと安心です。
病棟・施設タイプ
夜勤専従常勤として働く際には、勤務する病棟や施設のタイプによって負担が大きく変わります。急性期病棟では急変対応が多く緊張感が続きやすい一方、回復期や療養型では比較的落ち着いた環境で、急変が少なく安定した勤務が可能です。夜勤回数や勤務負荷も病棟によって傾向が異なるため、自分の体力や経験、ブランクの有無に合わせて選択することで、安心して働き続けられる環境を整えられます。
40~50代の再スタートで夜勤専従看護師を目指す方はナイトナースに相談を
40〜50代で再スタートを切りたい方には、夜勤求人を専門に扱う「ナイトナース」への相談がおすすめです。夜勤バイトから夜勤専従常勤まで幅広い求人を扱っており、専門コンサルタントが一人ひとりの希望や条件を丁寧にヒアリング。体力やライフスタイルに合わせた最適な職場を提案してもらえるため、安心して新たなキャリアを築く第一歩を踏み出せます。
日本看護協会|「頻繁な昼夜遷移が生じない交代制勤務」に関する調査事業報告(PDF)
日本看護協会|「2024年 病院看護実態調査報告書」(PDF)
日本看護協会|夜勤・交代制勤務に関するガイドライン