ダブルワークを検討している看護師さんの中には、”施設での勤務”を選択肢にしている方もいるでしょう。しかし、いざ応募しようと思うと、「面接の時に何を聞かれるだろう」と不安を感じはじめる方も少なくありません。
そこで今回は、現在病院で勤務している看護師さんのために、施設の面接時によく聞かれる質問と回答時のポイントを紹介します。それぞれの項目についてポイントをおさえた上で、具体的な回答を準備しておきましょう。
看護師さんの施設での業務内容
面接に臨む前に、バイト先となる施設の特徴や業務内容について理解しておくことが重要です。
施設には、有料老人ホーム・介護老人保健施設(老健)・特別養護老人ホーム(特養)・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、さまざまなタイプが存在します。
応募を検討している施設にどのような特徴があるのか、業務内容は病院とどう異なるのかをあらかじめチェックしておきましょう。
【参考記事】
看護師さんのサービス付き高齢者向け住宅での業務内容は?
施設の夜勤バイトの面接でよく聞かれること
施設ごとの特徴・業務内容を理解したら、具体的に面接で聞かれることに対する回答を準備します。面接においては、聞かれた質問に対してスムーズに、そして的確に答えることが重要です。実際に自分の言葉でしっかりと伝えられるよう、質問ごとの回答を考えておきましょう。
志望動機、自己PR、施設への理解度
施設の面接においても、志望動機や自己PR・長所や短所といった基本的な項目について聞かれることがほとんどです。加えて、施設での看護師の役割についての理解度が問われることもあります。
特に「施設は治療の場ではなく生活の場」であること、施設は「介護士主導の現場であること」を理解しておきましょう。
施設での勤務には介護業務が伴うことも多く、決して「楽な現場」ではありません。実際に働いてみると、体力面でつらさを感じ「イメージと違う」と退職する方もいるようです。志望動機などで「病院よりも楽そう」という印象を与えないように注意しましょう。
【面接の想定質問1】
・志望動機をお聞かせください。
・自己PRをお願いします。
・ご自身の長所、短所は?
・施設についてどのようなイメージを持っていますか?
・当施設の理念や考え方について理解されていますか?
・なぜダブルワークを始めようと考えたのですか?
【ポイント1】
・志望動機では、「なぜ施設でダブルワークを始めようと考えたのか」「なぜ(他ではなく)この施設を選んだのか」を明確に。
・施設と病院との業務内容の違い、アルバイト先の施設の理念などについて理解を深めておく。
・「施設=楽」と考えない。
その他の基本的な質問事項については、以下の記事も参考にしてください。
【参考】夜勤アルバイトの面接では何を聞かれる?【ダブルワークで勤務するケース】
志望動機や病院への理解度について
施設の面接では、現在の勤務先や働き方についての質問も想定されます。それぞれの想定質問と回答のポイントをチェックしておきましょう。
【面接の想定質問2】
・現在勤務している病院は何床あって、夜は何人体制で勤務されていますか?
・こちらの施設は、常勤先よりも床数が多いですが対応できますか?
・1人での夜勤経験はありますか?
・1人体制で急変時の判断はできますか?
・認知症の方への看護経験はありますか?
・夜間、医師が常駐せず急変時はオンコール対応になりますが抵抗感はありませんか?
【ポイント2】
施設の面接では「今まで経験してきた病棟の規模はどれくらいか」「どのような体制で働いていたか」を問われます。
特に、急性期の病棟で勤務している看護師さんは、ペアの看護師(2名以上の体制)がいたり、一人当たりの受け持ち人数が少なかったりと、施設での体制と異なる点が多いのも事実です。病院との違いを理解した上で、それでもしっかりと対応できる根拠をアピールできると良いでしょう。
夜間の施設では、「看護師1人体制」が基本です。病院と異なり医師がいるわけではないため、緊急時の対応などは自分一人で判断する必要があります。これまでの経験の中で、似たようなケースを経験していないか振り返り、万が一の時に一人でも対応できることが伝わるような回答を準備しましょう。
また、施設には認知症の方が入居していることも多く、認知症の患者さんへの対応経験を問われることもあります。もし経験があるなら「どのようなことを心掛けているか」までを伝えられると良いでしょう。
面接に不安を感じている場合には、看護師専門のコーディネーターを通してバイトに応募する方法もおすすめです。施設が求めている人物像・実際の働き方などを事前に把握することができるため、安心して面接に望めるでしょう。積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
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